...」「お互に懐中は寂しいね、一杯おつぎよ、満々と...
泉鏡花 「薄紅梅」
...自信満々だった大寺警部も...
海野十三 「地獄の使者」
...満々たる自信を以(もっ)て郷試(きょうし)に応じたが...
太宰治 「竹青」
...今は溢(あふ)れんばかり満々たる急流を湛(たた)えて...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...魂の満々たる大気を翹望し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...満々として積る雪に...
永井荷風 「狐」
...殺気満々として試合を申し込んだものだ……誰も知っている通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...舟は満々たる水の中を辷(すべ)り行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...満々たる帆ともおもはれて!……盗まれた心私の悲しい心は船尾に行つて涎((よだれ))を垂らす...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...おのれの技術に満々の自負をもち...
久生十蘭 「ひどい煙」
...この廃屋は殺気満々たる円陣で取かこまれてしまったのである...
久生十蘭 「魔都」
...自信満々、独立できると漠然と思ったわけはダッシュウッド一族だから、きっと私の為に露払いをしてくれる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...既におかくは家督を孫に譲つて馬耳東風なので不平満々なのです...
牧野信一 「月あかり」
...いつも薄手でないところの風格的なる長閑さに満々たる夢を湛えてゐるおもむきに好感を誘はれてゐた...
牧野信一 「浪曼的時評」
...さあれしづけき うみわが もだせばみづ 満々と みちくあまりにさぶし蝕む 祈りうちけぶるおもひでの 瓔珞悔いか なげきか うれひかおお...
八木重吉 「秋の瞳」
...彼は去り、我は残った」と、信じうる事実の上に、満々として、心は戦勝に誇っていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...満々と陣しておるようです」神官や小姓組が来て...
吉川英治 「新書太閤記」
...辺りは大江(たいこう)の水満々とあるばかりだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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