...」「お互に懐中は寂しいね、一杯おつぎよ、満々と...
泉鏡花 「薄紅梅」
...自信満々だった大寺警部も...
海野十三 「地獄の使者」
...眼前の狩野川は満々と水を湛(たた)え...
太宰治 「老ハイデルベルヒ」
...あれじゃ野心満々...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...頭の頂辺(てっぺん)から足の爪先(つまさき)まで慾気(よくけ)満々(まんまん)として寸分のタルミも無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...神尾主膳は不興満々でそれを見つめていましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...満々と赤い湯が溢れてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...俺は予言者じゃないぜ」自信満々で二人は半時間後...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...最悪に聞こえるけど、意欲満々さ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...満々と明るい電灯の下で――...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...この年少時代に書いた満々たる希望に対して転(うた)た忸怩(じくじ)たらざるを得ない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...あの物慾満々な大きな鼻を笑い広げて...
吉川英治 「江戸三国志」
...水満々たるのみで...
吉川英治 「三国志」
...満々たる不満が今やみなぎっていた...
吉川英治 「三国志」
...強気は心の瓶(かめ)に満々と湛(たた)えておくべきものである...
吉川英治 「新書太閤記」
...その三名の殺気満々な眼つきには...
吉川英治 「新・水滸伝」
...折から潮も満々と岸をひたしてきて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それに満々と湯が湛えているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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