...実は衒気(げんき)五分市気三分の覇気(はき)満々たる男で...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...この時分はこうした茶気(ちゃき)満々な計画が殆(ほと)んど実行され掛ったほどシャレた時代であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...満々たる自信を以(もっ)て郷試(きょうし)に応じたが...
太宰治 「竹青」
...牛皮鉄板のごとく闘志満々...
谷譲次 「踊る地平線」
...手桶とバケツトをずンぶり流れに浸して満々と水を汲み上げると...
徳冨盧花 「水汲み」
...神尾主膳は不興満々でそれを見つめていましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...青磁色の湯壺が満々とたたえる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...涼風とともに満々とうけ入れ...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...殺気満々とこれに対峙することになった...
久生十蘭 「魔都」
...どこから見ても自信満々だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...いつも憤(おこ)つてゐるのか不平満々なのかわからぬ気の青ンぶくれで...
牧野信一 「月あかり」
...灯(あか)りは満々と点(つ)けッ放して...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...わたしが満々たる計画を語っていたところで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...しかし休之助は闘志満々で...
山本周五郎 「風流太平記」
...弩弓(どきゅう)の弦(つる)を満々とかけて...
吉川英治 「三国志」
...残るはただ満々たる水と...
吉川英治 「三国志」
...張(ちょうこう)が自信満々に構えた三ヵ所の陣は...
吉川英治 「三国志」
...その断髪のあたまが、ぷかぷかと跳ねると、やがて、さっとしぶきを上げて、満々とした海に、若鮎のように、飛込んで行った...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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