...軈(やが)て満々(なみなみ)と水を汲んで担ぎ上げた...
石川啄木 「天鵞絨」
...自信満々の勢いを示している...
太宰治 「女神」
...玄関に腰を降ろしているシャアの前に再度書記官が姿を現した時には怒気満々の態(てい)で「この狂人(ユークレイジイ)!」といきなり呶鳴(どな)り付けてきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...溝渠(インクライン)はさぞ満々たる水を湛(たた)えて走っていると思いのほか...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...あれじゃ野心満々...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...緑色の満々たる河水は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかにも殺気満々たるものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...舟は満々たる水の中を辷(すべ)り行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...一個(ひとつ)に水を満々(なみなみ)と湛(たた)えて...
広津柳浪 「今戸心中」
...つきっきりだな」警部の話しぶりは自説と事実に自信満々だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...カーテンの向方に窺へる兄の部屋には満々と明りが点いてゐて微かに人の声さへが洩れて来るのであつた...
牧野信一 「海路」
...此の世に満々たる美しさ...
宮本百合子 「あられ笹」
...もっと狷介(けんかい)な闘志満々たる態度と...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...覇気(はき)満々たるものがあった...
吉川英治 「剣の四君子」
...意気地なく恐がる人間のせいだろ」不平満々なのである...
吉川英治 「三国志」
...満々たる大河へ駒が泳ぎ出ると...
吉川英治 「新書太閤記」
...前は満々とみなぎる水...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...満々たる大川の水も見えない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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