...いかにも青臭く衒気(げんき)満々のもののような気がして来て...
太宰治 「鉄面皮」
...満々と湛(たた)えた河が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...満々と張った弓を切って放そうとした途端...
中里介山 「大菩薩峠」
...不平満々の体(てい)であるその前に...
中里介山 「大菩薩峠」
...生気満々の若い娘を一人拾って来たということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...満々と水を湛(たた)えたのを持って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私は満々としたいゝ詩をかいてみたい...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...最悪に聞こえるけど、意欲満々さ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...灯(あか)りは満々と点(つ)けッ放して...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...この年少時代に書いた満々たる希望に対して転(うた)た忸怩(じくじ)たらざるを得ない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...原さんが家の近所からわざわざ切らせてくれたダリアの大きい見事な花が満々とあります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしが満々たる計画を語っていたところで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...満々とそよぎ立ち彼の袖がひるがえるたびに...
吉川英治 「三国志」
...満々と出水(でみず)になるようしかけておいた計略ではないか...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この満々たる水上の中心で相会おうとしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...満々と帆を揃えて入って来る...
吉川英治 「新書太閤記」
...満々たる大川の水も見えない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...満々とながれる川波と...
吉川英治 「松のや露八」
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