...この頃湿気の多い...
石川欣一 「可愛い山」
...固有な乾燥度すなわち湿り気...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...降雨や増水があっても流失や湿らぬ用意して置いて行った...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...湿りを帯びた大きな星が...
寺田寅彦 「嵐」
...土壁の外側に羽目板を張ったくらいが防寒防暑と湿度調節とを両立させるという点から見てもほぼ適度な妥協点をねらったものではないかという気がする...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...ひっそり静まった夜の湿っぽい空気に伝わって来た...
徳田秋声 「爛」
...夜明けの湿った冷気に身体が震えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夜のうちに湿気を受けた土地は...
豊島与志雄 「土地」
...湿気を帯びた真黒な土が処々に覗き出していた...
豊島与志雄 「二つの途」
...何処(どこ)まで歩いて行っても道は狭くて土が黒く湿っていて...
永井荷風 「すみだ川」
...また上層の水蒸気の量及び気温を測るには、気球に自記寒暖計、湿度計、気圧計などをつけて飛ばしたりあるいは大形の凧(たこ)を上げたり、飛行機で観測したりするのである...
中谷宇吉郎 「雪」
...なつかしくって――」錦子が湿っぽくなるのを...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...湿つた軒灯に霧のやうな水しぶきがしてゐました...
林芙美子 「蛙」
...湿っぽいブヨブヨしたものの上に仰臥しているのだが...
久生十蘭 「肌色の月」
...湿地を乾しあげる灌漑溝と...
本庄陸男 「石狩川」
...湿度と暑さと埃(ほこ)りとにばかり占められた広大な都市の中にさがして歩くなどというバカな努力は止めた...
山川方夫 「ジャンの新盆」
...思わず唇(くち)を湿(しめ)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...湿度もだが、光線の入る所がない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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