...共に大網の湯壺を見て...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...其の上彼の湯壺の中で出逢つた男が果して萱原かどうか...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...湯壺にぢと(マヽ)してゐる時は無何有郷の遊び人だ...
種田山頭火 「行乞記」
...今朝の湯壺もよかつた...
種田山頭火 「行乞記」
...覚えてゐないかねえ?』そこに湧き出してゐる湯壺を指して母親は言つた...
田山録弥 「父親」
...湯壺から出たあなたは身体をなげ出して...
豊島与志雄 「女と帽子」
...昔は、こうして、夜な夜な、外を歩いて、血を吸わないと生きていられない気持でしたが、白骨の湯壺が、しばらくの間、この毒竜を封じ込んでいたものでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...この湯壺も、これまで大概の年には、大水のため洗い去られて、いくたびか河原になり、この二、三年というもの、ことに洪水が続いたので、あらぬ処に家屋大の岩や流木の類を押流して来て、常に面目を変えているのだそうな...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...怪しげな湯壺が二つばかり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そして元来湯壺は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...湯壺はからだとからだが擦れ合うほどになる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...落葉は湯壺にも散り込む...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...湯壺(ゆつぼ)は花崗石(みかげいし)を畳(たた)み上げて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...おれは人の居ないのを見済(みすま)しては十五畳の湯壺を泳ぎ巡(まわ)って喜んでいた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...同じ湯壺で逢うとは極まっていない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...それから肩や腰を滝でお打たせになる事も下ならできます」湯壺から首だけ出したままで津田は答えた...
夏目漱石 「明暗」
...また湯壺(ゆつぼ)へ下りて行ったよ」「そんなのが江戸趣味と云うのでしょうか」「江戸趣味だか...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...これから湯壺へ入ろうとしている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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