...綿の山かと思はれるやうな白雲がむく/\と湧き立つて居りました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...何んとも云いがたい焦躁(しょうそう)に胸の湧き立つのが感じられるのである...
上田広 「指導物語」
...波濤の如く起伏した連山に雲の湧き立つたさまは...
田山花袋 「日光」
...彼の心中に湧き立つていたから...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...その身辺からものすごい雲がむらむらと湧き立つように見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...いづれも宗教的情熱に湧き立つ拔群の鬪士ではあつたけれども...
野上豐一郎 「聖ロヨラ」
...蔵屋敷の前へ湧き立つような騒ぎですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...淡い春の雲が小さい太陽を囲んで湧き立つて見えた...
林芙美子 「瀑布」
...あちらからも此方からも湧き立つような景気のいい太鼓の音がきこえて来るのだが...
久生十蘭 「魔都」
...下馬評で湧き立つ...
火野葦平 「花と龍」
...にがにがしいものばかりが湧き立つて来る...
北條民雄 「道化芝居」
...渦巻が大きく湧き立つてゐる為めに...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...釣鐘型の横腹に拳骨大の風穴があいて無数の蜂が湧き立つてゐた...
牧野信一 「夜見の巻」
...――からだ中の血が湧き立つ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...あたりの田圃で今は地べたが湧き立つように蛙が鳴いています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...湧き立つ胸のごたごたが遠くの方へとあいつをこがれさせる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...湧き立つばかりの・力のあふれた・充実した・悠然たる・健康を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...三方に映り合った花叢はむらむらと霞の湧き立つような花壇であった...
横光利一 「旅愁」
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