...無上の満足がその間に湧き出る...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...併し湧き出るものは雜水で使用するに堪へずとも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...かつて發見されなかつたやうな幾多の思想や感情が湧き出るのに遭遇するだらう...
有島武郎 「子供の世界」
...それでも両者はこれらが湧き出る同じ精神力を通じて密接に相関連している」と...
石原純 「アインシュタイン教授をわが国に迎えて」
...地中から湧き出る無数の自然の泉があつて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...この砂の唐草模様を特にめずらしいものにするのはそれがこのように突然に湧き出ることである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...古めかしさの底から湧き出るほんたうの新しさが感ぜられる...
太宰治 「道化の華」
...台地の裾から湧き出る水がただ広くたまってる浅い沼で...
豊島与志雄 「ものの影」
...総身から湧き出る汗...
永井荷風 「買出し」
...東京の地に来て真剣に武装した日本軍隊と云うものを眼のあたり見ると彼はまるで送り迎えの時の感情とは全く違った心の底から力強い感激の湧き出る事を禁ずる事が出来なかった...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...湧き出る湯のささやきまでが...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...窮みなく湧き出る將來の泉よりいつも新鮮なる存在を汲み受けつつ...
波多野精一 「時と永遠」
...そして湧き出るほど多産になるであろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...別な初初しい優しい感情が湧き出ることをかんじた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...清水の湧き出る池や井戸では...
柳田國男 「日本の伝説」
...腹のままに湧き出ることが出來るのである...
横光利一 「書翰」
...しかし内心から湧き出る悲哀や歓喜の表情がある濃淡をもって一つの明白な型に仕上げてあるのを見ると...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...我々は魅力の湧き出るちょうどその源泉に不満の根源を見いださねばならぬ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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