...この湖の中心部分を指す「湖心」は、あまり一般的な言葉ではありません...
...彼は追手の舟を湖心に近く誘出(おびきだ)して置いて...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...乘りて湖心に出でて...
大町桂月 「赤城山」
...大沼の湖心、酒を舟夫と分ちて、四邊を顧望す...
大町桂月 「赤城山」
...」月のない闇黒(あんこく)の一夜、湖心の波、ひたひたと舟の横腹を舐(な)めて、深さ、さあ五百ひろはねえずらよ、とかこの子の無心の答えに打たれ、われと、それから女、凝然(ぎょうぜん)の恐怖、地獄の底の細き呼び声さえ、聞えて来るような心地、死ぬることさえ忘却し果てた、あの夜の寒い北風が、この一葉のハガキの隅からひょうひょう吹きすさびて、これだから家へかえりたくないのだ、三界に家なき荒涼の心もてあまして、ふらふら外出、電車の線路ふみ越えて、野原を行き、田圃を行き、やがて、私のまだ見ぬ美しき町へ行きついた...
太宰治 「二十世紀旗手」
...それが湖心のほうへ動いていた...
田中貢太郎 「ある神主の話」
...湖心寺という寺が堤に沿うて湖の中にあった...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...彼の体は湖心寺の前へ来ていた...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...附近の者を頼んでいっしょに湖心寺へ往って...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...湖心の方へ流されていた...
豊島与志雄 「山吹の花」
...湖心の眼がなにかしら怖かった...
豊島与志雄 「山吹の花」
...太陽が湖心の真上を過ぎてから西岸の山毛欅(ぶな)の大樹の梢(こずえ)にかかるまでの間に...
中島敦 「狐憑」
...このことだわ」湖心まで漕ぎだして...
久生十蘭 「肌色の月」
...「ボートが流れている」久美子が漕ぎだそうと思っていた湖心のあたりに...
久生十蘭 「肌色の月」
...夜が更けてからボートで湖心へ漕ぎだすことにきめていたのだが...
久生十蘭 「肌色の月」
...湖水の湖心に大きな吸込孔があって...
久生十蘭 「肌色の月」
...のことでしょう?……湖心に吸込孔があって...
久生十蘭 「肌色の月」
...――或る波の穏やかな日に、娘は母おやと一(いっ)しょに舟に乗って、湖心に近い、紫色の島の影のしているところに居た...
室生犀星 「みずうみ」
...舟はだんだんと湖心へむかって小さくなった...
吉川英治 「神州天馬侠」
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