...そして此様な生活に沈湎しながらも...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...暫く三面の交渉を絶つて靜かに一面の世界に沈湎せむとする時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分の周圍に在つて此沈湎を支へて呉れる人と云ふもの――社會と云ふもの――の温かなる好意が必要になつて來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...○洞庭湖(とうていこ)○赤壁(せきへき)○潯陽江(じんやうこう)○楊子江(やうしこう)の四大江(こう)に通(つう)じて江南(こうなん)を流湎(ながれめぐ)りて東海に入る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...それに沈湎してゆきました...
豊島与志雄 「古木」
...この日も君江はこの快感に沈湎(ちんめん)して...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...歌舞音曲と酒池肉林の生活に沈湎(ちんめん)して居りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...俺を悲運に沈湎(ちんめん)させた卑小な気質に報復するのに...
久生十蘭 「湖畔」
...澎湃たる絶望感とに沈湎して骨にならぬ限りは拓かるべき道もないとおもつてわたしはあのやうな山径ばかりを転々としてゐるのであるが...
牧野信一 「痩身記」
...沈湎(ちんめん)...
吉川英治 「上杉謙信」
...沈湎(ちんめん)として...
吉川英治 「三国志」
...諸将みな沈湎(ちんめん)...
吉川英治 「三国志」
...沈湎(ちんめん)と坐っているとか...
吉川英治 「私本太平記」
...沈湎(ちんめん)と腕拱(ぐ)みした儘(まま)...
吉川英治 「死んだ千鳥」
...色慾ニ耽湎(タンメン)スルコト極(キワマ)リナシ...
吉川英治 「親鸞」
...沈湎(ちんめん)たるその眉を見て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一先ずここの温泉宿(ゆやど)に沈湎(ちんめん)していた環は――いや内蔵吉は...
吉川英治 「山浦清麿」
...戦争と政治と歓楽との荒々しい生活のなかに沈湎していたのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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