...全く沈湎(ちんめん)しているようであった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...生中(なまなか)天分の乏しいのを知りつつも文学三昧に沈湎(ちんめん)するは文学を冒涜する罪悪であると思詰め...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...それに沈湎してゆきました...
豊島与志雄 「古木」
...そして眠ったり覚めたりしながら深い瞑想の中に沈湎した――その時の彼の思念を...
豊島与志雄 「自由人」
...そしてそれに沈湎してゆくと共にある重苦しい恐怖を感じた...
豊島与志雄 「囚われ」
...恍惚(こうこつ)と内心の光燿(こうよう)との無言の逸楽のうちに沈湎(ちんめん)していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...封建遺制の底に沈湎している彼等に理論を説く事は...
中井正一 「地方文化運動報告」
...ああ思えば唯うらうらと晴渡る春の日のような文化文政の泰平に沈湎(ちんめん)して天下の事は更なり...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...時(とき)にあまりに衰運(すゐうん)に沈湎(ちんめん)させられると...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...飲酒への沈湎を断念しなければならなかつたこともある...
牧野信一 「熱い風」
...彼が酒色に沈湎(ちんめん)していた頃...
吉川英治 「剣難女難」
...沈湎(ちんめん)として...
吉川英治 「三国志」
...沈湎(ちんめん)と坐っているとか...
吉川英治 「私本太平記」
...沈湎(ちんめん)とさしうつ向いているのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...席に沈湎(ちんめん)とひかえていたからであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...沈湎(ちんめん)と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しばらく沈湎(ちんめん)と燈(ひ)に俯向(うつむ)いていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...戦争と政治と歓楽との荒々しい生活のなかに沈湎していたのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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