...全く沈湎(ちんめん)しているようであった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...暫く三面の交渉を絶つて靜かに一面の世界に沈湎せむとする時...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...その光景の中に沈湎していった...
豊島与志雄 「生あらば」
...この淫蕩生活に沈湎しているのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...封建遺制の底に沈湎している彼等に理論を説く事は...
中井正一 「地方文化運動報告」
...国の東西時の古今を論ぜず文明の極致に沈湎(ちんめん)した人間は...
永井荷風 「妾宅」
...時(とき)にあまりに衰運(すゐうん)に沈湎(ちんめん)させられると...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...その疾苦のうちに沈湎(ちんめん)しながらも...
野村胡堂 「楽聖物語」
...歌舞音曲と酒池肉林の生活に沈湎(ちんめん)して居りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...悲しむべき病痾に沈湎せられて皇業を維持されることが不可能となり...
久生十蘭 「泡沫の記」
...怖ろしい無念無想に沈湎してゐた...
牧野信一 「驚いた話」
...長年の間小暗き文学の森に沈湎して...
牧野信一 「浪曼的時評」
...沈湎(ちんめん)...
吉川英治 「上杉謙信」
...かくの如き沈湎(ちんめん)な謙讓を洩らしてゐるのである...
吉川英治 「折々の記」
...諸将みな沈湎(ちんめん)...
吉川英治 「三国志」
...三沈湎(ちんめん)として青じろい面(おもて)に...
吉川英治 「親鸞」
...沈湎(ちんめん)と暗くなり...
吉川英治 「平の将門」
...沈湎(ちんめん)しているかと思えば...
吉川英治 「山浦清麿」
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