...○洞庭湖(とうていこ)○赤壁(せきへき)○潯陽江(じんやうこう)○楊子江(やうしこう)の四大江(こう)に通(つう)じて江南(こうなん)を流湎(ながれめぐ)りて東海に入る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...淫蕩の真似事に沈湎したのである...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そして眠ったり覚めたりしながら深い瞑想の中に沈湎した――その時の彼の思念を...
豊島与志雄 「自由人」
...恍惚(こうこつ)と内心の光燿(こうよう)との無言の逸楽のうちに沈湎(ちんめん)していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...封建遺制の底に沈湎している彼等に理論を説く事は...
中井正一 「地方文化運動報告」
...国の東西時の古今を論ぜず文明の極致に沈湎(ちんめん)した人間は...
永井荷風 「妾宅」
...ああ思えば唯うらうらと晴渡る春の日のような文化文政の泰平に沈湎(ちんめん)して天下の事は更なり...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...この日も君江はこの快感に沈湎(ちんめん)して...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...時(とき)にあまりに衰運(すゐうん)に沈湎(ちんめん)させられると...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...歌舞音曲と酒池肉林の生活に沈湎(ちんめん)して居りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...飲酒への沈湎を断念しなければならなかつたこともある...
牧野信一 「熱い風」
...怖ろしい無念無想に沈湎してゐた...
牧野信一 「驚いた話」
...沈湎(ちんめん)として...
吉川英治 「三国志」
...席に沈湎(ちんめん)とひかえていたからであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...宋江は夜来(やらい)の沈湎(ちんめん)たるおもてを振り上げて「――私は花(か)長官の客で城県(うんじょうけん)の張三(ちょうさん)と申す旅人...
吉川英治 「新・水滸伝」
...三沈湎(ちんめん)として青じろい面(おもて)に...
吉川英治 「親鸞」
...沈湎(ちんめん)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
...『…………』沈湎(ちんめん)と...
吉川英治 「山浦清麿」
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