...どれ丈(だ)け与(よ)って力あるか測り知れないものがある...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...測り知れないが故に...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...今後どのような優れた写真家が出てこの御像の真を撮影し得るようになるかは測り知れないが...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...雪子が殆ど測り知れない災難を蒙(こう)むることも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...どれほど患者の安静になるか測り知れない...
永井隆 「長崎の鐘」
...孝次郎は測り知れないほどの空虚さが...
林芙美子 「雨」
...測り知れないほどの大きな優しさだ!」彼は思った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...稲の穂の千田(ちた)階(きざ)をなし靡く時唯ならぬかな姥捨の秋山の上まで段々に田が重つてゐてそこへ秋風が吹いて来て稲の穂が縦にさへ一せいに靡く不思議な光景を唯ならぬの一句に抒した測り知れないその老獪さは如何だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...測り知れないくらいの金持だったのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...広大深玄であって測り知れない神の業(わざ)にはとうていかなわない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...測り知れない男の心ひとつに追いすがっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...測り知れない海の恐怖と...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...測り知れない例の憎念が...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...……そのシンカンとした一刹那が暗示する、測り知れない、ある不吉な予感……この工場が破裂してしまいそうな……...
夢野久作 「怪夢」
...若林博士の測り知れない策略に乗せられていたに違いないと思う...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...張松の奇才は実に測り知れない...
吉川英治 「三国志」
...後々いかなる禍いになるか測り知れない...
吉川英治 「三国志」
...いわゆる音に聞えた猛将勇将は測り知れないほどあるし...
吉川英治 「新書太閤記」
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