...どれ丈(だ)け与(よ)って力あるか測り知れないものがある...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...測り知れないほどなことは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その測り知れないねうちを思ふと...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...雪子が殆ど測り知れない災難を蒙(こう)むることも...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そんなものが何になります? 余計な美辞麗句が何になります? 僕の恋は測り知れないほどに深いんです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...どれほど患者の安静になるか測り知れない...
永井隆 「長崎の鐘」
...孝次郎は測り知れないほどの空虚さが...
林芙美子 「雨」
...測り知れない、答へてもくれないものが、まだ何処かに感じられる...
原民喜 「火の踵」
...測り知れないことがらのようになっていた...
原民喜 「夢と人生」
...ほとんど測り知れない長さの論拠の系列を通る以外にない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...稲の穂の千田(ちた)階(きざ)をなし靡く時唯ならぬかな姥捨の秋山の上まで段々に田が重つてゐてそこへ秋風が吹いて来て稲の穂が縦にさへ一せいに靡く不思議な光景を唯ならぬの一句に抒した測り知れないその老獪さは如何だ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...広大深玄であって測り知れない神の業(わざ)にはとうていかなわない...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...測り知れない男の心ひとつに追いすがっていた...
本庄陸男 「石狩川」
...測り知れない海の恐怖と...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...測り知れない例の憎念が...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...若林博士の測り知れない策略に乗せられていたに違いないと思う...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...測り知れない豹変(ひょうへん)や...
吉川英治 「黒田如水」
...張松の奇才は実に測り知れない...
吉川英治 「三国志」
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