...温厚なる君はこの言葉の残酷(ざんこく)を咎(とが)めるのに違いない...
芥川龍之介 「第四の夫から」
...ある二三の口碑によるとこれは温められたナイルの泥の中での一種の醗酵作用...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...しかし彼はしばしば油で摩擦し、温室内で汗をかき、その後に生温い水に入り、火で温めたり、太陽の熱にさらしたりした...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...この温泉も穴郡(あなごうり)の西北竈門山(かまどもんやま)に有(あり)...
高浜虚子 「別府温泉」
...私は長く川棚には落ちつけなかったろう(幸雄兄の温情にここで改めてお礼を申しあげる)...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...明るく温(あたた)かい感じのする...
近松秋江 「狂乱」
...鐘の音の歌に夢想し――(彼女も彼と同じく鐘の音が好きだった)――慧敏(けいびん)と温情とに満ちた美(うる)わしい微笑を浮かべ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...本当の諷刺や、皮肉は、自然にして、温雅にして、同情があって、洞察があって、世間の酸(す)いも甘いもかみ分けて、それを面(かお)にも現わさず、痒(かゆ)いところへ手が届きながら掻(か)かず、そうしてその利(き)き目が、時間がたつほど深刻に、巧妙に現われて来るものだが……本当の諷刺家がいないのは、つまり本当の批評家がいないのだ、というような議論になって、蚊一つの問題から、炉辺が異常なる緊張を示したのも、時にとっての一興でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...余は店先から聲をかけた宿引に止められて此の温泉で一日の疲勞を醫することにした...
長塚節 「旅の日記」
...この温泉の源たる地熱が...
中谷宇吉郎 「温泉2」
...温(ぬく)き水打つ白き布(ぬの)を...
夏目漱石 「虞美人草」
...季節からいうとむしろ早過ぎる瓦斯煖炉(ガスだんろ)の温かい(ほのお)をもう見て来た...
夏目漱石 「明暗」
...その温雅な人格の反影とも言うべき...
野村胡堂 「楽聖物語」
...これも山の温泉の特殊相である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...大きな部屋が温室の横にある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...此地に温泉の湧くのは古い時代からであらう...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...丞相の温情にあまえているのも心ぐるしく……ついに去らんの意を決して...
吉川英治 「三国志」
...温泉宿が四軒、蕎麥屋(そばや)が二軒、荒物屋が一軒、合せて七軒だけでその山上の一部落をなしてをるのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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