...彼は渡世人として各地を旅している...
...渡世人のようになって、世の中を知りたいと思っている...
...渡世人の生き様に感銘を受けた...
...渡世人の物語を読んで感動した...
...渡世人のように転々とする生活に憧れている...
...相撲か、役者か、渡世人か、いきな処で、こはだの鮨(すし)は、もう居ない...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...見よう見まねの渡世人の仁義をよそおい上目づかいにいざり寄った...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...渡世人(とせいにん)の姿勢を崩さず...
富田常雄 「刺青」
...荒っぽい渡世人(とせいにん)にも成る筈だねえ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...喧嘩師(ポンサー)などの渡世人(スポウテイ)...
久生十蘭 「復活祭」
...うるさい関東の渡世人たちの間で...
火野葦平 「花と龍」
...世間の抜道を斜(はす)に歩く俺のような渡世人にゃ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...盆ゴザに坐りゃ渡世人は...
三好十郎 「斬られの仙太」
...長五 しかし女は買わず酒は飲まずの渡世人と言うのも珍しかろうぜ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...世間の抜道を斜(はす)に歩く俺らのような渡世人にゃ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...貴様捕方ではないようだな?喜造 捕方? 知れたことよ、俺ぁ渡世人だ、邪魔ぁしてもらいたくねえ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...刀抜いてるわよ」「刀を抜いてる? お侍の果し合か」「ううん」「じゃ渡世人か...
山中貞雄 「森の石松」
...きっと名のある渡世人に違えねえと俺ァ思うんだ」「誰だろう?」「先刻も武井の児分衆が来て訊ねていなすったが……誰だか判んねえ」「斬る前に名乗らなかったのかな」「俺の見た時はもう斬合がはじまっていたんだ...
山中貞雄 「森の石松」
...侍というよりまるで渡世人という感じにしかみえない...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ここいらの宿屋の亭主には渡世人上りが多いという話を……...
夢野久作 「斬られたさに」
...乾分(こぶん)に押立てられてイヤイヤながら渡世人の座布団に坐り...
夢野久作 「二重心臓」
...好きで渡世人になった訳じゃないし...
夢野久作 「二重心臓」
...その上に、福生(ふっさ)の若えやつが一人、うしろから、浪人の腰帯にしがみついたところを、抜き浴びせに、腕の付け根から、こう食らって――」「えっ、斬(や)られたんですか」「もろに、右の片腕を落されてしまったんで、今、みんなして、福生の部屋まで担(かつ)いで行った」「いかさまは食うし、渡世人は一人、片輪にやられるし、何てえざまだ」「きっと、この仕返しはしてやる」「親分、それにゃ、ここにうめえ人質がある...
吉川英治 「野槌の百」
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