...越名沼を舟に分乗して対岸へ渡るとき...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...十二時近くなつてまた発動機船で片島へ渡る...
種田山頭火 「行乞記」
...・若葉かゞやく今日は猿橋を渡るこんな句が出来るのも旅の一興だ...
種田山頭火 「旅日記」
...また向う岸へ渡るときにゃ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...梢や草を渡る寂しい風の音ばかりで...
徳田秋声 「仮装人物」
...ザクリ/\下駄の二の字のあとをつけて渡る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...僕は又お前のやうな気では寧(いつそ)気楽だとかいふ考へで浮いて渡る事かと思つたに...
樋口一葉 「にごりえ」
...夕明り葉無き木立が行く馬の脚と見えつつ風渡るかな疎らな冬木立に夕明りがさして歩いてゆく馬の脚の様に思へる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...即ち「禹(う)江(こう)を渡る時...
福田英子 「妾の半生涯」
...廊下を渡ると別室があつた...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...踵から全身に風の沁み渡る氣がして...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「死」によって浄化された幼児の稚い美くしさはまぼしいほどに輝き渡る...
宮本百合子 「悲しめる心」
...この橋を渡る間に猿橋(さるはし)のうわさをすることと...
柳田國男 「日本の伝説」
...自ら行きて見んとすれど水に遮(さえぎ)られて渡ることを得ず...
柳田国男 「山の人生」
...其処(そこ)から汽船で白耳義(ベルジツク)のオスタンドへ渡る積(つも)りだ...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...氷上を渡ることが出來る...
吉江喬松 「霧の旅」
...約二千余騎つつがなく渡るを得た...
吉川英治 「三国志」
...といふ異樣な音響が四方の空に鳴り渡るのを聞いた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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