...天来のそれの如く厳粛に響き渡る...
太宰治 「古典風」
...土橋を渡るときには...
太宰治 「女生徒」
...瀬田(せた)の長橋(ながはし)渡る人稀に...
寺田寅彦 「東上記」
...いやしくもこの暗い中の一点が木村項の名で輝やき渡る以上...
夏目漱石 「学者と名誉」
...薄い霜(しも)を渡る風が...
夏目漱石 「門」
...こういう考えで世を渡る者かと...
新渡戸稲造 「自警録」
...あゆは瀬にひれふりあり(ママ)あそびわれは野に子供と共に旗ふり遊ぶ且て長良川に遊びしときの旧作なぞ思ひ出して坂東橋を渡る...
野口雨情 「大利根八十里を溯る」
...綱を張つて渡る工夫が出來れば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凜々と響き渡るのです...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...黄海を渡るときはチャイナ号に曳航(えいこう)させた...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...筑摩川の橋を渡る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...山々の青葉を渡る朝風をピッタリと窒息させ...
夢野久作 「巡査辞職」
...総督府の官舎を建てに台湾へ渡る時にも...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...欧洲へ渡ること二十六回...
横光利一 「欧洲紀行」
...それはもうまったく無力同様な群れとみてか、水を渡るとき、会下山をかけおりて来た斯波隊の二、三百騎が横から挑(いど)みかかッて行った...
吉川英治 「私本太平記」
...まったく渡る世間に何とやらですな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...水面を渡る微風のまにまに...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...旅から旅と流れ渡る樣になり...
若山牧水 「山寺」
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