...高原にさわやかな風が吹き渡る時...
石川欣一 「山を思う」
...人生の大殿堂を根柢から搖り動かして轟き渡る一撞萬聲の鯨鐘の聲を深く這裏(このうら)に藏(かく)して居るのかも知れない...
石川啄木 「雲は天才である」
...突然湖面に響き渡るエンジンの爆音...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...遮るもののない野面を渡る風雨の中では...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...劍撃の響の如くまた岸打つ怒濤の如き雄叫びがどよめき渡る...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...二の股川を合わせた吉野川が幾らか幅(はば)の広い渓流(けいりゅう)になった所に吊(つ)り橋(ばし)が懸(かか)っていて、それを渡ると、すぐ橋の下の川原に湯が湧いていた...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...両者に渡る哲学なるものも亦...
戸坂潤 「科学論」
...恐しく鳴り渡るにつれて...
永井荷風 「一月一日」
...またも晴れた嵐が松の枝を渡る時...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日は空が晴れて美しい日だから古への文学少女も外を眺めて渡る雁がねを聞いてゐることであらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...曳哉/\と叫ぶ掛声ばかりが水車の騒ぎよりも壮烈に鳴り渡るばかりで...
牧野信一 「バラルダ物語」
...車輪がレールの継ぎ目を渡るときの擬音であって...
山本周五郎 「季節のない街」
...桑原から澤渡へ越す所で一囘王瀧川を渡る...
吉江喬松 「山岳美觀」
...奥へ渡る廊下へ出ていた...
吉川英治 「大谷刑部」
...淀川を渡るとすぐ望まれるのはかなり大規模な改修計画と見られる宝寺城の丸太足場であり...
吉川英治 「新書太閤記」
...「なにがさ」「渡る世間というものが」「時々おまえさんは...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...四国へ渡る商(あきな)い船(ぶね)といいふらして」「船数は」「多いほどよい...
吉川英治 「源頼朝」
...といふ異樣な音響が四方の空に鳴り渡るのを聞いた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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