...禅房の一室夜いたくも更け渡りて孤燈沈々たる時...
石川啄木 「閑天地」
...明智は書斎を一渡り眺めてから...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...筑紫(つくし)の國に渡りましてぞ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...新聞で見た新劇團の女優募集の記事はこの塲合のみのるには渡りに船であつた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...むかうへ渡りたいと思ひましたが...
土田耕平 「狐の渡」
...空には日が照り渡り...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...興行界を渡りあるくゴロがやって来たな...
中里介山 「大菩薩峠」
...深山を楽しむの快感が身に沁(し)み渡り...
中里介山 「大菩薩峠」
...その渡しからお前は竹生島へ渡りてえんだって...
中里介山 「大菩薩峠」
...東路(あずまじ)から渡り渡って...
中里介山 「大菩薩峠」
...その渡りゼリフも...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十七八の中間にしては少し年を取つた渡り者で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...道化姿で綱渡りをして居る先代の座頭久米の仙八が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...綱渡りをして皇帝に御覧にいれます...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...しょっぴいてやった」両国橋を渡りかけるころ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...枕橋を渡り、それからさらに隅田公園の河岸を進んで行つた...
堀辰雄 「水族館」
...西暦三七二年頃生まれ十六歳で海賊に捉われアイルランドに売られて人奴となりしが脱(のが)れて大陸に渡り...
南方熊楠 「十二支考」
...「宗教と科学は両立するか」の時の話し方で聴取者の腹の底までしみ渡りました...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
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