...かの人は渡り過ぎぬ...
饗庭篁村 「良夜」
...)しかし又彼の世渡り上手も...
芥川龍之介 「続芭蕉雑記」
...もしその木にのぼり枝づたえに渡り行かば...
井上円了 「おばけの正体」
...橋を渡り終つて橋畔の電燈を後にすると...
高濱虚子 「俳諧師」
...それはまるで一番(ひとつが)いの渡り鳥が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...ちょうちんを灯けた牛車が橋を此方(こっち)へ渡り切った頃...
戸田豊子 「鋳物工場」
...けれども村人たちが、ほんたうに鳥右さんに感謝したのは、十日ばかりもつづけて村の山田をあらしに来た大猪(ゐのしし)を、鳥右さんが矢で射殺したときと、渡り者の山伏が、村の柿の木から、七十八の柿の実をぬすんで逃げようとしたのを、一里ばかりおつかけていつて七十一の柿の実をとりかへして帰つたときでありました...
新美南吉 「鳥右ヱ門諸国をめぐる」
......
野口雨情 「沙上の夢」
...函嶺の三枚橋を渡りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜の空気を揺るがして諸方に響き渡ります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金づかひの荒い渡り者...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...氣の優しい方なれば此樣な六づかしい世に何のやうの世渡りをしてお出ならうか...
樋口一葉 「十三夜」
...しかし南の方はもうすっかり晴れ渡り...
堀辰雄 「楡の家」
...子息はアメリカへ渡り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...美倉橋を渡りますだ」と言いながらさては浅草の和泉屋かと...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...神代に事代主命(ことしろぬしのみこと)小舟で毎夜中海(なかうみ)を渡り...
南方熊楠 「十二支考」
...渡り板の上の男は...
山本周五郎 「風流太平記」
...つつがなくお渡り遊ばし...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索