...――先達(せんだって)あたしがこちらへ渡ってくる途中でね...
鈴木三重吉 「千鳥」
...時々人間の呶号(どごう)が響き渡ってくるのです...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...水を渡ってくるらしい形勢がなかった...
田中貢太郎 「太虚司法伝」
...夜の色が野の上を渡ってくる時...
豊島与志雄 「運命のままに」
...往昔入貢(そのかみにゅうこう)の高麗船(こまぶね)が遠くから渡ってくるときには...
夏目漱石 「草枕」
...鳶口棹を担ぎヒョイヒョイと調子をとって堀に浮かぶ角材を渡ってくる...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...渡ってくることになったのかということになるのだが...
柳田国男 「海上の道」
...かの島から渡ってくるという年々のわざおぎが残っていたのみで...
柳田国男 「海上の道」
...団子用の粉をひきに泊りがけに渡ってくる...
柳田国男 「雪国の春」
...ざわざわ風が渡ってくる...
吉川英治 「黒田如水」
...廊下を渡ってくる...
吉川英治 「剣難女難」
...その中をどかどかと渡ってくる兵や馬蹄の跫音は余りにもおびただしかった...
吉川英治 「三国志」
...その唐橋を渡ってくるのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...大湖を渡ってくる雪みぞれは...
吉川英治 「新書太閤記」
...みな敵に追われて逃げ渡ってくる始末...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すると県境(けんざかい)の河を渡ってくる葬式があった...
吉川英治 「人間山水図巻」
...縁をしずかな足音が渡ってくる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...のこのこと海を渡ってくるようじゃほんとの味は時期外れさ」やっとこちらを向きなおった森源は...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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