...ここで関守(せきもり)の男が来て「通行税」を一円とって還り路の切符を渡す...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...改めてお前たちに引渡すから...
中里介山 「大菩薩峠」
...見渡すところ、この荒原の中、離々(りり)たる草を分けて歩み行くたった一人の人、這(は)うような遅い足どりで――天地が塗りつぶされた灰色の中に、その人も灰色...
中里介山 「大菩薩峠」
...それをいよいよ渡すまいとする――そのすぐ後ろは海です...
中里介山 「大菩薩峠」
...見渡す限りの青海原(あおうなばら)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある所では見渡す限り駒草ばかりといってもいいくらい...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...見渡す限り平かである...
夏目漱石 「虞美人草」
...しかしいくら迷惑を感じても細君の方から特別に金を取って老人に渡す事はしなかった...
夏目漱石 「道草」
...一人が渡す金を一人が受け取った時...
夏目漱石 「道草」
...」四つ目のパンを渡す時...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...サト子さんに再譲渡するという約束で...
久生十蘭 「あなたも私も」
...渡す訳にはいかないとね...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...見渡す所今日非常に古い老樹は見当らんが...
牧野富太郎 「植物記」
...見渡すかぎり路の左右にうちつづいた...
三好達治 「艸千里」
...かの茶人(ちやじん)の間(あひだ)に受渡す言葉の如(ごと)く寒くいぢけて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...公園を見渡す階上の部屋に入ることが出来なかつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...官兵衛は厳(げん)としていい渡すと...
吉川英治 「黒田如水」
...武蔵へいい渡す試合の場所...
吉川英治 「宮本武蔵」
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