...此処(ここ)から槍までは、主系の連峰を辿(たど)るのだ、即ち信・飛の国界、処々に石を積み重ねた測点、林木の目を遮(さえ)ぎるものはなく、見渡す限り、※※(らいら)たる岩石、晴天には槍がよく見えるから、方向を誤る気支(きづか)いはない...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...「鍵を渡す...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...東屋氏はひと亙り室内を見渡すと...
大阪圭吉 「死の快走船」
...見渡す限りの墓標を白々と照らし出して...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...いって渡す封書を手にとってみると...
近松秋江 「黒髪」
...」大事な用で来た旨をつけて名刺を渡すと...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「曲れる者」
...僕はあの金を敏子さんに渡す時...
豊島与志雄 「好意」
...そして、お由羅に渡すと、一人は、高蒔絵した煙草盆を、手頃のところまで、差出した...
直木三十五 「南国太平記」
...道の右側に見渡すところ二三千坪にも越えたるほどの空地あり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...照ちゃんが来るから手金だけ渡すつもりなの...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...須磨の浦を見渡す様子をする...
野口米次郎 「能楽論」
...実隆はこれを渡すために...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...じゃ僕はこれから鳩に引導を渡すことにしよう」と勇み立ったが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...今日はめいめい警察の手をとおして両親に引き渡すと言っているからもう引き渡しはすんだろうね?」「みんな喜んで...
平林初之輔 「少年探偵 呉田博士と与一」
...直ぐ渡す訳には往かない...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...その最期に血書したる片袖を画中より脱け出でたる白鷹齎(もたら)し来てその子石川五右衛門に渡す...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...見渡すかぎり緑の色は常よりも濃く...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...玄蕃を尋常に渡すや否や...
吉川英治 「剣難女難」
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