...空気を反ね返へすやうに響き渡りました...
芥川龍之介 「河童」
...しかし万一渡らなかったにしろ...
芥川龍之介 「第四の夫から」
...一度橋を渡つた上...
芥川龍之介 「歯車」
...構わないからおたべなさい」諸戸がチョコレートの紙函に入ったのを渡すと...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...数日来澄みつづいていた寒空が曇り渡って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...例の「植字判一式」は偶然渡來したものを昌造らが引受け買取つたごとくであるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...やっとすり拔けるようにして渡っているところであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...四人づれが両国橋を渡りきって矢の倉方面に出た時分には...
中里介山 「大菩薩峠」
...金づかひの荒い渡り者...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多分に東洋的のものが滲み渡つて居る...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
...インド政府に身売のつもりで英国から押渡った汽船ファルコン号は...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...私には、それがわかりましたいいえ、わかったような気がしたのですそういう事が度々あって、そのたびに私は燃えるような気持で聞きました兄が荒っぽく耕して置いてくれた私の頭に先生の言葉が滋養分のある水のようにしみこみ、行き渡り、全身をひたしてひとことずつに心の眼がパッチリと開いて行くような気がします急に自分の背たけが伸びたような気がします急に自分が強くなったような気がしますそのうちに気が附くと、はじめのうちは兄と同じ事をおっしゃっていた先生が兄が言った事のない事をおっしゃりはじめたいつ頃からだか、わかりませんどのへんからだったか、気がつきませんすこしずつ、すこしずつ、兄のいわなかったような事が出て来ますたとえば、それは日本民族の世界史的必然だとか大東亜共栄圏だとか天皇中心のアジア社会主義聯邦だとか昭和維新の必然とか必要だとか...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...深い野心がある訳(わけ)でないがその人を僕の嫁に貰ったらちょうどいいだろうと思って今日は一つ外(ほか)の友人に橋渡しを頼もうと思っているのです...
村井弦斎 「食道楽」
...元老院への道すがら渡された書類を読んだならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...内地の渡航者はただ花にびっくりして人生の楽園ここにありと思うらしい...
横光利一 「欧洲紀行」
...山を下りて又一囘王瀧川を渡つて王瀧の村となる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...渡辺天蔵もぱッと杖を向けて身構えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...それへ縦横に縄が渡してあったからである...
吉川英治 「新書太閤記」
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