...渡辺君は肱を枕にしてグウグウ昼寝をして居た...
安倍能成 「初旅の残像」
...海のあちらへ渡つて行つてしまいました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...翁も代々の家業であつた質屋を渡世とし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...次に丹三郎を特に吟味して選び置きし馬に乗せて渡らせ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...これを」書類は正義の手に渡り金は夫人の手に渡った...
田中貢太郎 「白っぽい洋服」
...かなり世間を渡つてゐるのに本来の善良性を揚棄しえないほど善良な人間であつた...
種田山頭火 「行乞記」
...水口にいる女中の方へ渡した...
徳田秋声 「爛」
...ふいに引き渡されてしまうことがある...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...缶ごと皆に渡しながら...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...岩根踏み誰かは訪はん楢の葉の戦ぐは鹿の渡るなりけり 女院哀れに思召して...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...入座のこと断念させるやう話し、十円渡して、三時頃の汽車で帰す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...私に手渡しするわけがなかつた...
室生犀星 「帆の世界」
...あれ今の渡し舟でも山行きの女が...
柳田国男 「雪国の春」
...日々に明るく輝やき渡るが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...それをすぐ使番頭安藤惣五郎に手渡し...
吉川英治 「新書太閤記」
...九条の渡舟(わたし)で会ったことがある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また一つの谷を渡らねばならなかつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...曰く、右沢渡温泉道、左花敷温泉道...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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