...もとは五つの渡しがあった...
芥川龍之介 「大川の水」
...歸りよか佐渡へ』と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...りん/\と響き渡るように云った...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...遠くから眺め渡していた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...座敷から見渡すと向うの河原の芝生(しばふ)が真青に萌(も)え出(い)でて...
近松秋江 「黒髪」
...茶がかった離れの小座敷へと通るや否や明放した濡縁(ぬれえん)の障子から一目に見渡した裏田圃の景色...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...また石橋を渡った...
永井荷風 「曇天」
...特に入港の前に申し渡してあるのですが...
中里介山 「大菩薩峠」
...娯楽(ごらく)に世を渡る資格をそなえておりながら...
新渡戸稲造 「自警録」
...方々渡り歩いた末...
浜尾四郎 「死者の権利」
...尾州家へ引渡された...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...そこで私はともかくも十円札を一枚だけ渡しておいた...
堀辰雄 「旅の絵」
...華族といや大さうなやうだが引導一つ渡されりヤ華族様も平民様もありやアしない...
正岡子規 「墓」
...木犀(もくせい)の匂う渡りを...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...辛(から)うじて大和川(やまとがは)の支流幾つかを渡つて...
森鴎外 「大塩平八郎」
...思い入れして男の手へ渡しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...成田小三郎から渡されたのか」「いいえ...
吉川英治 「私本太平記」
...うしろにいた渡辺悦之進が...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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