...しかしその電燈の光に照らされた夕刊の紙面を見渡しても...
芥川龍之介 「蜜柑」
...渡瀬の方にさし延べた...
有島武郎 「星座」
...一切の持物をカバン一個(ひとつ)につめ込み民子とお増に送られて矢切の渡へ降りた...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...憎らしいほど霽(は)れ渡(わた)った悪天候である...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...天保元年七月には、山城、摂津、丹波、丹後、近江、若狭、同二年十月には肥前、同四年十月には佐渡、同五年一月には石狩、同七年七月には仙台、同十年三月には釧路、同十二年には駿河、同十四年三月には釧路、根室、渡島、弘化四年三月には信濃、越後、嘉永六年二月には相模、駿河、伊豆、三河、遠江に大きな地震やそれに伴う海嘯があって、次に来る安政大変災の前駆をなしている...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...わしに渡してごらん...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...約束の期限までに品物を渡すことがしばしば遅れた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...道の右側に見渡すところ二三千坪にも越えたるほどの空地あり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...中学生のよく書くやうな長々しい艶書を花子に手渡した...
永井荷風 「来訪者」
...月の冴えたる夜なりければふくるまでいも寢ずてよみける眞熊野の熊野の浦ゆてる月のひかり滿ち渡る那智の瀧山みれど飽かぬ那智の瀧山ゆきめぐり月夜にみたり惜しけくもあらず眞熊野や那智の垂水の白木綿のいや白木綿と月照り渡るひとみなの見まくの欲れる那智山の瀧見るがへに月にあへるかもこのみゆる那智の山邊にいほるとも月の照る夜はつねにあらめやも十一日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...ぼくにはわからない」「私さっきからあの白い雲を見ておりますの」なるほど白い雲が大きな空を渡っている...
夏目漱石 「三四郎」
...綱を渡る人間の居る場所を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...土地の清水谷の常親分に渡りをつけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...結氷をやぶって蝦夷地に渡った...
本庄陸男 「石狩川」
...渡辺省診...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...城地をお渡しあって...
吉川英治 「新書太閤記」
...具足の腰に付けていた革の水筒を解いて、馬上から馬上へ、「水がありますが、ひと口、水をおあがりになりませんか」と、手渡した...
吉川英治 「平の将門」
...後に江戸幕府初期の有力な政治家として活躍した本多佐渡守なども...
和辻哲郎 「鎖国」
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