...この物体の速度はやはり減殺され...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...効果を減殺される場合が六割くらいに見ておいて大過がない...
伊丹万作 「映画と音楽」
...此際(このさい)急(きゆう)な振動(しんどう)をなす波動(はどう)は途(みち)すがら其勢力(そのせいりよく)を最(もつと)も速(すみや)かに減殺(げんさい)されるから...
今村明恒 「地震の話」
...活動力を減殺しておって...
大隈重信 「日本の文明」
...いよいよ親しみが減殺されてしまうのでした...
太宰治 「誰も知らぬ」
...色彩は余分の刺激によって象徴としての暗示の能力を助長するよりはむしろ減殺する場合が多いであろう...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...汝もし余が勢力を減殺(げんさい)せんと欲せは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...互いに減殺し合う一連の嫉妬(しっと)を言うのではない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...芸術能力は減殺されることは自然法則である...
中原中也 「芸術論覚え書」
...其價値の大體に於て減殺を來すべきことは...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...下位の衝動は上位の衝動を減殺する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...花が植物の生殖の器官であることを知つたゝめに花の美しさは減殺されるどころではなくて...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...アルプス山に対する登山者の崇高の念を少しも減殺するものでないと言つたのは至言である...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...従つてその価値を減殺してしまふからである...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...その花さくときはその稈は花後遂に枯死しその根茎すなわち鞭は大いにその勢力を減殺せられ復(ま)た大形の竹稈を生ずること能(あた)わず...
牧野富太郎 「植物記」
...そしてその性質上永久的であってそれに対する刺戟が社会の進歩につれ減殺されるような貿易とは異る一時的事情によるものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ここでは著しく減殺してゐるのを見逃しがたい...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...力量公平に減殺(げんさい)されているのでいずれともいえない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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