...効果を減殺される場合が六割くらいに見ておいて大過がない...
伊丹万作 「映画と音楽」
...政府はますますその勢いを減殺せんことをつとむ...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...大いにその勢力を減殺するに至れり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...探偵小説では複雑なメカニズムというものが面白さを減殺する場合が多いので...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...民力休養の主義をもってこの減殺をなさるるならば...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...いよいよ親しみが減殺されてしまうのでした...
太宰治 「誰も知らぬ」
...作品としての興味とか生気とか主観とか言ふものを非常に減殺するやうなところがあつて...
田山録弥 「小説新論」
...そのためになおさら自分のラジオに対する興味は減殺されたようであった...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...しかしその結合のうちには何ら権利の減殺はない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...西京ノ地若シ祇園之妓無ンバ則幾分ノ繁華ヲ減殺シ了スベシ...
永井荷風 「十年振」
...芸術能力は減殺されることは自然法則である...
中原中也 「芸術論覚え書」
...興味を減殺することになるかも知れないが...
萩原朔太郎 「宿命」
...アルプス山に対する登山者の崇高の念を少しも減殺するものでないと言つたのは至言である...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...結局探偵小説として効果を減殺する役割しか演じない...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...即ち多情の人に至りては其多情の為に生命の慾を減殺することあり...
正岡子規 「読書弁」
...ここでは著しく減殺してゐるのを見逃しがたい...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...彼らの力をも減殺させながら効果を挙げてゆく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...これらの記録の価値をさえも減殺したということができるであろう...
和辻哲郎 「孔子」
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