...「日は暮れるし、腹は減るし、その上もうどこへ行っても、泊めてくれる所はなさそうだし――こんな思いをして生きている位なら、一そ川へでも身を投げて、死んでしまった方がましかも知れない」杜子春はひとりさっきから、こんな取りとめもないことを思いめぐらしていたのです...
芥川龍之介 「杜子春」
...その重さが減るということがわかったのです...
海野十三 「放送された遺言」
...乙が遅れなかった場合よりはやはり nb だけ過剰収容数が減るわけである...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...これでむくみも減ると思うとそれが大きな青い丸薬のように見えた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...しかし親となってみますと、頑是(がんぜ)ない時は頑是ない時のように、よく行けばよいように、悪くそれればそのように、もしまた立身出世いたしましたからとて、それで心の静まるわけのものではございません」「では、何のために立身出世をさせるのですか」「ホ、ホ、ホ、ホ」と、竜之助から問いつめられた賢母の人は、愛想笑いをして、「そういうむずかしいことをお尋ねになっては困ります、今のわたくしは、ただ子供に立身出世をさせたい一心だけでございまして、立身すればするように、苦労が増すものか、減るものか、そのことなんぞは実は考えていないのでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...内部の圧力が減ると...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...タンタラスは腹が減る...
夏目漱石 「虞美人草」
...腹だけは十分減るものである...
夏目漱石 「坑夫」
...――腹も減るわけじゃありませんか」「無駄が多いなア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尤も腹の減ることならうんと知つてるぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――あれは腹の減る仕掛けには持って来いですね」「それじゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...溜つた給金も減るばかりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひとのものを粗末にしたからといって自分のものが減るはずはないと思うのはまちがいです...
羽仁もと子 「女中訓」
...彦島を追いだされて、金はないし、腹は減るし、……あたしも、うちの人も、まるきり、乞食の引っ越しみたよな恰好で、この道を、とぼとぼ、とぼとぼ……」「古い話じゃのう...
火野葦平 「花と龍」
...明日からこの世の中での頼る人がまたひとり減るのかと思えば...
正岡容 「寄席」
...狐火の減る火ばかりとなりにけりたかし君の近来の句は...
松本たかし 「松本たかし句集」
...労働者はどうして家族を養う能力が減るのであるか...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...絵を頼む者はしだいに減るし...
山本周五郎 「おれの女房」
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