...腹もだんだん減りはじめる...
芥川龍之介 「河童」
...蝋は減り尽した...
石川啄木 「弓町より」
...腹は減り、のどはかわき、目は廻った...
海野十三 「少年探偵長」
...彼女の家庭では彼女一人が大名のような生活をし佐助以下の召使は極度の節約を強いられるため爪に火を燈(とも)すようにして暮らしたその日その日の飯(めし)の減り方まで多いの少いのと云うので食事も十分には摂(と)れなかったくらいであった奉公人は蔭口(かげぐち)をきいて...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...眼前の大自然の美しさは増しても減りはしなかった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...戸口は角が丸くすり減り...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...碾割の方は桝目(ますめ)にして格別殖えも減りもしないが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...加速度は重力の二三倍に減り...
中谷宇吉郎 「宇宙旅行の科学」
...お蔭で腹が減りましたと答えた...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...そろ/\腹も減り...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...真夜中に近づくと運行が減り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...珍しき運動に腹俄(にわか)に減りたる心地して嬉し...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...それ故じき癇癪(かんしゃく)が起り、腹が減り、つまり神経が絶えず焦々(いらいら)している気の毒な五十三の年寄りであったけれども、彼女の良人は、健康でこそあれもう六十で、深く妻を愛している矢張り一人の老人だ...
宮本百合子 「海浜一日」
...各雑誌又紙がずっと減り...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...自(おのずか)ら家臣も減り...
吉川英治 「剣の四君子」
...騒ぎを知って加わる弥次馬が殖えるとても減りはしない...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...がたんと客足は減り...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...二日三日とノートと睨(にら)み合ひをしてゐるうちに終(つひ)に私は食事の量が減り始めた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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