...是(ここ)に於て水次第に地より退き百五十日を経てのち水減り...
石川欣一 「可愛い山」
...そのまた次ぎで一人減り...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...腹は減り、のどはかわき、目は廻った...
海野十三 「少年探偵長」
...今までイヤイヤながら組合へ盲従していたものも脱けたり、思案しておったものは急に活路を見出したようにこっちへ附いて来るようになりましたから、谷中派の方は急に気勢が挫(くじ)け、人数が減り、看板だけは上げてあっても、実際の人数は半数にも満たないような結果になって、結局、技術側の勝ちといったようなことになったのでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...これも表の人通りは別段ふだんに較べて減りもせず...
橘外男 「蒲団」
...おそくなるに従って一つ減り二つ減りどことなく消えるようにいなくなってしまう...
寺田寅彦 「花物語」
...其後不思議な程落ちつき、脈の數も減り、冷えかゝつた手足も暖かになり、桂先生はおどろかれました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...伊香保では客もめっきり減り...
徳田秋声 「縮図」
...喀血やみ咳嗽(がいそう)やや減り...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その減り方が比較的少なくて...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...お互ひに腹は減りきつて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺の借金が一銭たりとも減りはしないところのものだ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...二十枚とつづけてたのむところが減ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三匹が幾千匹にも増加します」広海子爵「そうには違いありませんがしかし蠅取男を雇って一日か二日取らせても我輩の家の蠅は容易に減りそうもありません...
村井弦斎 「食道楽」
...「身幅のわりに重ねが薄いのは研ぎ減りでしょう...
山本周五郎 「末っ子」
...患者の食慾が減り始めた...
横光利一 「花園の思想」
...人口も減り、大きな商家や侍屋敷の数も目立って減(へ)ってきた...
吉川英治 「新書太閤記」
...良くこそなるが減りはしまい」「でも……」帯に手をあてて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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