...時というものをゆるゆるすり減らすやすりのように日がな日ねもす聞こえていた...
有島武郎 「或る女」
...其間が抜けた無駄口に華客(おきやく)を減らす事もなく...
石川啄木 「天鵞絨」
...食う口を減らすと同時に十五円の入金――それが一先ず勇の叔父のつとめていた会社へ当人を出してやった一つの理由だったのだ...
犬田卯 「米」
...人間が発明するであろうところの重力を減らす装置を...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...木堂と湖南4・25(夕)自党の政党員を減らす事にかけて...
薄田泣菫 「茶話」
...なぜならば水は寒い季候においては風にゆるがされて周囲の氷をすり減らすからである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...氷を解かしすり減らす流れもはいりこまないために...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...憤怒今より和らぎて其激しさを減らす時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...それとも軍事予算でも減らすことか...
戸坂潤 「社会時評」
...それが生命をすり減らすであろうとの懸念は...
中島敦 「光と風と夢」
...そして思い切って水蒸気の供給を減らすと...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...電灯の数を減らすといっても...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...上戸の人も身の大切なるに着眼け追々に飮量を減らすべし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...もし人々が直ちにその消費を従前の半分に減らす気になるならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...何とか止すか減らすかしてもらおうと...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...お前たちの生を減らす...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...百千の倉廩(そうりん)から二粒の米を減らすより些少な犠牲でしょう...
吉川英治 「三国志」
...夜間の秘戯にスリ減らすほど...
吉川英治 「新書太閤記」
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