...柱をすり減らすのだった...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...時というものをゆるゆるすり減らすやすりのように日がな日ねもす聞こえていた...
有島武郎 「或る女」
...其間(ま)が抜けた無駄口に華客(おきやく)を減らす事もなく...
石川啄木 「天鵞絨」
...地下の水蒸気は、此の穴によつて、地球の外へ出で、地震の数を少くし、災難を減らす...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...なぜならば水は寒い季候においては風にゆるがされて周囲の氷をすり減らすからである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これは持ち運びのために重量を減らすつもりで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...彼女はどんな事があつても私の仕事の時間を減らすまいとし...
高村光太郎 「智恵子抄」
...こうして減らすんです...
種田山頭火 「物を大切にする心」
...その借金を減らすために...
近松秋江 「狂乱」
...誇張の気分を少し減らすとおもしろいところもないではないが...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...新しい顧客を得るよりも在来の顧客を減らすに役だつような紹介であることを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...有り余る金を費(つか)い減らすような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...電灯の数を減らすといっても...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...生み増しまた減らす力のある・形もなく感情もない・自然こそ神であると言った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...おるいさんが使い減らす神経の消耗率よりも...
山本周五郎 「季節のない街」
...恐怖心を磨(す)り減らすと恐喝までやる事になる...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...日本の食物をそれだけ減らすにちがいなかった...
横光利一 「上海」
...夜間の秘戯にスリ減らすほど...
吉川英治 「新書太閤記」
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