...時というものをゆるゆるすり減らすやすりのように日がな日ねもす聞こえていた...
有島武郎 「或る女」
...作り田は決して減らすなとか...
犬田卯 「荒蕪地」
...食う口を減らすと同時に十五円の入金――それが一先ず勇の叔父のつとめていた会社へ当人を出してやった一つの理由だったのだ...
犬田卯 「米」
...なんでも下駄の内側を擦り減らすのは角力取りに多いので...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...木堂と湖南4・25(夕)自党の政党員を減らす事にかけて...
薄田泣菫 「茶話」
...これは持ち運びのために重量を減らすつもりで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...こうして減らすんです...
種田山頭火 「物を大切にする心」
...過剰の人口を減らす方が可う御座んすよ...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...誇張の気分を少し減らすとおもしろいところもないではないが...
寺田寅彦 「昭和二年の二科会と美術院」
...診察室で椅子をすり減らすことだけです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...それとも軍事予算でも減らすことか...
戸坂潤 「社会時評」
...英国においては労働時間を減らすことを主とすると言った...
新渡戸稲造 「自警録」
...石炭が足りなくて汽車を減らすといふことは...
原民喜 「氷花」
...上戸の人も身の大切なるに着眼け追々に飮量を減らすべし...
福澤諭吉 「養生の心得」
...主人の家の牡羊が毎度盗み食い減らすから主人に疑わるるを憤り...
南方熊楠 「十二支考」
...合併整理して減らすという方針になり...
柳田国男 「故郷七十年」
...おるいさんが使い減らす神経の消耗率よりも...
山本周五郎 「季節のない街」
...日本の食物をそれだけ減らすにちがいなかった...
横光利一 「上海」
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