...則ち水火刀兵の諸劫は十の五六を減ずるであらう...
芥川龍之介 「鴉片」
...金の為に起る悲劇や喜劇は社会組織の変化と共に必ず多少は減ずるであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...然し少くとも憎悪(ぞうお)の対象を減ずることは出来る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...悲しいことは依って悲しみを減ずる...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...沼南の百の欠点を知っても自分の顔へ泥を塗った門生の罪過を憎む代りに憐(あわれ)んで生涯面倒を見てやった沼南の美徳に対する感嘆は毫(ごう)も減ずるものではない...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...甲団体の猿が乙団体の猿を殺すことは敵の戦闘力を減ずるとの理由で善なりとほめられ...
丘浅次郎 「動物界における善と悪」
...鑑賞の俗悪なために名画の価値を減ずるもの...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...急に客足を減ずるなど...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...腹の中では我等夫婦が別居すればそれだけ食扶持が減ずる譯だから少くとも十圓位は違ふやうになるだらうと考へもしたが其は口には出さなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...R = 3.3 に減ずるが...
寺田寅彦 「火山の名について」
...一言にして言えば人口を減ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その美しさを減ずるであろう...
中井正一 「映画と季感」
...藩士の所得大(おおい)に減ずるとは...
福沢諭吉 「旧藩情」
...智強の数を増し愚弱の数を減ずるは教育の力に在り...
慶応義塾 「修身要領」
...その後酒量は減ずるばかりで増すことはない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...盛んに泣くと少しく痛が減ずる...
正岡子規 「墨汁一滴」
...少しもその力を減ずることなく増加し続け...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それだけ豊かさを減ずるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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