...然し少くとも憎悪(ぞうお)の対象を減ずることは出来る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...また教養ある読者界がこの書中に取り扱われた諸種の問題に対して示された多大の興味は今度もなお減ずることなく持続することを敢て希望する次第である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...看守の人員を減ずるより仕方ないといふことになり...
石川三四郎 「農民自治の理論と実際」
...体を卑しくしたその事の恥ずべきは少しも減ずる訳ではないのだ...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...税を減ずるために日本の艦隊を潰(つぶ)す訳にはいかぬだろうと思う...
大隈重信 「平和事業の将来」
...正確の程度がさらに減ずる...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...彼は更にその需要を減ずるであろう...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...断続的にその需要を減ずるのである...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...虫のために全体の重心がいくらか移動しその結果はいくらかでも上記の反転作用を減ずるようになるであろうと想像される...
寺田寅彦 「思い出草」
...そうして避難方法に関する平素の訓練がもう少し行き届いていたならば少なくも死傷者の数を実際あったよりも著しく減ずることができたであろうという事はだれしも異論のないことであろうと思われる...
寺田寅彦 「火事教育」
...一言にして言えば人口を減ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今の事態の本位よりも一層の幸福を減ずるものなり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...智強の数を増し愚弱の数を減ずるは教育の力に在り...
慶応義塾 「修身要領」
...忽ち人気が落ち声価の減ずるは眼(ま)のあたりの事と...
穂積陳重 「法窓夜話」
...この不安の度も減ずるであらうが――と私は念じながら...
牧野信一 「鬼の門」
...故にたるみを少くせんと思はばなるべく「てには」を減ずるを要す...
正岡子規 「俳諧大要」
...(七月二十三日)七十三○家庭の事務を減ずるために飯炊会社を興して飯を炊かすやうにしたならば善からうといふ人がある...
正岡子規 「病牀六尺」
...労働者の報酬は早晩その潤沢さを大いに減ずるものと...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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