...決してその文章の價値を減ずるものではない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...堕落の数は遙かに減ずるであらう...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...芸術としての価値が減ずるようにさえ思われます...
上村松園 「朝顔日記の深雪と淀君」
...例へば斜面を階段に直すにしても、階段を出来るだけ細かくすれば、それだけ実物と模型とが似て来る故、勘定の狂ひが、それだけ減ずる...
丘浅次郎 「固形の論理」
...若し人間生来の抵抗力が段々減ずるとしたならば...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...人道なる語は「多少の労力あるいは金銭を費やして他の人あるいは人に近き動物の苦しみを減ずること」すなわち利他同情の行為を意味するように見受けるから...
丘浅次郎 「人道の正体」
...誰(た)が為(た)めにか塵(ちり)の牀(とこ)を払はん」「形羸(つか)れて朝餐(てうさん)の減ずるを覚ゆ...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...アからウへ向ってまた減ずると仮定する...
寺田寅彦 「歌の口調」
...全エントロピーは時と共に増すとも減ずる事はないというのが事実であるとすれば...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...人造藍の需要が増すにつれて天然藍の産額が減ずる傾向をもっているのは著しい現象である...
寺田寅彦 「話の種」
...それを減ずることができる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一般に軽蔑されてる人物を近づける時には尊敬が減ずるのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今の事態の本位よりも一層の幸福を減ずるものなり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...そろ/\量を減ずることにしようと方針を定め...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...回を重ねるに従つて痛痒は減ずる左うだが――)大概の神経などは麻痺するのが道理ではあらう...
牧野信一 「剥製」
...故にたるみを少くせんと思はばなるべく「てには」を減ずるを要す...
正岡子規 「俳諧大要」
...盛んに泣くと少しく痛が減ずる...
正岡子規 「墨汁一滴」
...この自然的性向はなお少しもその力を減ずることなく存在していると考える十分な理由がある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
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