...しかるに半径がもとの一〇分の一に減ずるからこの質塊の中心における温度はもとの値に対して一〇分の一の一〇〇倍となる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...文化が妖怪を減ずるのである...
泉鏡花 「遺稿」
...五水が減ずるに従って...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...沼南の百の欠点を知っても自分の顔へ泥を塗った門生の罪過を憎む代りに憐(あわれ)んで生涯面倒を見てやった沼南の美徳に対する感嘆は毫(ごう)も減ずるものではない...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...国家の利源を妨げ国庫の収入を減ずるというよりは...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「また寸分も減ずることはできないというが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...後者がいかに発達しても前者がそのために減ずるという望みはとうていない...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...距離の自乗に反比例して力が減ずるが...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...わざわざお出向き下さるお客も次第に減ずるであろう...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...彼は次第にその需要を減ずるであろう...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...虫のために全体の重心がいくらか移動しその結果はいくらかでも上記の反転作用を減ずるようになるであろうと想像される...
寺田寅彦 「思い出草」
...そうして避難方法に関する平素の訓練がもう少し行き届いていたならば少なくも死傷者の数を実際あったよりも著しく減ずることができたであろうという事はだれしも異論のないことであろうと思われる...
寺田寅彦 「火事教育」
...一言にして言えば人口を減ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...光栄ある地位はあまりに容易な交際を許す時にはその光を減ずるものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この分ではいよいよ多くなろうとも減ずる気づかいはない...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...今の事態の本位よりも一層の幸福を減ずるものなり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...従って四折版(訳註)の価値を本質的に減ずるものではないことを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...三椏なくば紙は風情を減ずるであらう...
柳宗悦 「和紙の美」
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