...ファラデーの名声は減ずることなく...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...則ち水火刀兵の諸劫は十の五六を減ずるであらう...
芥川龍之介 「鴉片」
...然し少くとも憎悪(ぞうお)の対象を減ずることは出来る...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...温度が高さとともに減ずる割合はリッターの計算したよりももっと少なくなるわけであり...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...文化が妖怪を減ずるのである...
泉鏡花 「遺稿」
...急に客足を減ずるなど...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...彼は更にその需要を減ずるであろう...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...虫のために全体の重心がいくらか移動しその結果はいくらかでも上記の反転作用を減ずるようになるであろうと想像される...
寺田寅彦 「思い出草」
...行進の速度が著しく減ずるのはもとより...
中島敦 「李陵」
...四方からこれを圧している外気の圧力が減ずるから...
中谷宇吉郎 「雪」
...美が輝(かゞやき)を減ずるといふ羽目(はめ)にも陥る危険はないぢやありませんか」自分はさう云(い)ひ切つて仕舞(しま)つた...
夏目漱石 「点頭録」
...今の事態の本位よりも一層の幸福を減ずるものなり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...その後酒量は減ずるばかりで増すことはない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...この不安の度も減ずるであらうが――と私は念じながら...
牧野信一 「鬼の門」
...殊に汗を減ずるに使い...
南方熊楠 「十二支考」
...人寿八万四千歳に上りそれより八万歳を減ずる時賢劫の第五仏弥勒仏(みろくぶつ)が出る...
南方熊楠 「十二支考」
...鼠害を減ずるため...
南方熊楠 「十二支考」
...粘液嚢は筋の運動の烈しい場所に筋とそれに直接触れる骨や関節との間に出来ている嚢で摩擦を減ずる用をするものである...
森於菟 「屍体異変」
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