...渚(なぎさ)に近い海は少しも青い色を帯びていない...
芥川龍之介 「少年」
...夫に黒田湖山君、西村渚山君、井上唖々君やゝ遲れて押川春浪君も加はつて來て總人數は廿人餘り集つて居た...
生田葵山 「永井荷風といふ男」
...成程、渚のではない...
泉鏡花 「薄紅梅」
...殊に海に近くして、洲渚漁村のさま、人をして目幾んど應接に遑あらざらしむ...
大町桂月 「千葉夜行記」
...船員たちは渚まで競漕したが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...船を繋(つな)ぐべき渚(なぎさ)だになく...
高山樗牛 「瀧口入道」
...その間に舟人等は磧に下りて提燈のあかりで渚の石を探りながら二三十疋の河鹿を捕へて帰つて来た...
中村憲吉 「三次の鵜飼」
...光り蟲しげく跳びかへる夜の海の青き面をや眺むらむあてなき瞳遠く放たれ息らひたまふ君が側へに寄りそへるに浪はやさしくさしきたりまたひき去る浪遠き渚に海月のひもはうちふるへ月しらみわたる夜なれや言葉なくふたりさしより涙ぐましき露臺の椅子にうち向ふこのにほふ潮風にしばなく鴎鱗光の青きに水流れ散りてやまずせかれぬ戀魚の身ともなりぬれば今こそわが手ひらかれ手はかたくあふるるものを押へたり...
萩原朔太郎 「歡魚夜曲」
...ぶら/\と渚近くを歩いていると...
牧野信一 「センチメンタル・ドライヴ」
...馬牧を青海渚中に置き...
南方熊楠 「十二支考」
...たしかにたびたび海の渚(なぎさ)だったからでした...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...この百万年昔(むかし)の海の渚(なぎさ)に...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...人気のない渚の砂は...
宮本百合子 「海浜一日」
...「寄辺(よるべ)なみかかる渚(なぎさ)にうち寄せて海人も尋ねぬ藻屑(もくづ)とぞ見し御無理なお恨みです」代わってこう言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...若い人たちは渚(なぎさ)の帰る波のようにここを去らねばならぬことを残念がった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...舟を渚から少しずつ辷(すべ)り出させた...
室生犀星 「みずうみ」
...不意に舟を渚から水の上へ辷り出させた...
室生犀星 「みずうみ」
...眼(め)の下の渚に続いていた...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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