...彼を言い渋るままに放(ほう)っておいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...きまって出し渋る」将曹が...
直木三十五 「南国太平記」
...石津右門の渋るのも構わず末広町の自宅に持って帰り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...金を渋るものがないと云ふのは宗教の力だね...
林芙美子 「浮雲」
...とかく渋るやうにおもへた...
原民喜 「壊滅の序曲」
...さてこそチューブ老人が億劫がつて出かけ渋るやうにと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一寸(ちょっと)渋る...
二葉亭四迷 「平凡」
...燃え渋る薪(まき)の煙が...
本庄陸男 「石狩川」
...お婆さんとさし向いで飯を食うのかと思うと足も渋る」わざとぞんざいに...
「一本の花」
...なかには渋る者もあったですが...
山本周五郎 「風流太平記」
...すこし渋るかするその時は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...彼女の家へ直接行き渋る矢代を遠慮とのみ思い込んだ...
横光利一 「旅愁」
...もしそれを云い出したときの渋る自分の母の顔も想像出来た...
横光利一 「旅愁」
...〔無題〕昨日も今日も啼き渋る若い気だてのうぐひす...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...嫌に今夜は渋るじゃありませんか...
吉川英治 「剣難女難」
...即答を渋るのは」「いまだに...
吉川英治 「私本太平記」
...なんのかのと言い渋るので手拈(てこ)ずッたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...渋るように痛む腹をおさえて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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