...農業の片手間には何時も山から山を渉って獣を狩っている...
田中貢太郎 「蛇怨」
...一は神もしくは宇宙と人との交渉が根本の問題であるのに...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...彼と精霊との間にはそれからもう何の交渉もなかった...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...忠君愛国仁義礼智(じんぎれいち)などと直接なんらの交渉をも持たない「瓜(うり)や茄子(なすび)の花盛り」が高唱され...
寺田寅彦 「蓄音機」
...精神上の――もはや社会上のではない――立場に交渉するのであると考えられる...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...論理的なるもの以外のもの――例えば歴史的契機――からの干渉なくしてそれ自身の世界の内に安定し得る性質を持っている...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...人の元神と玄気との交渉の初頭...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...二十何年というつい近頃まで女とは何らの交渉もなく打過ぎた...
夏目漱石 「行人」
...彼らは六年の間世間に散漫な交渉を求めなかった代りに...
夏目漱石 「門」
...主體は關係交渉によつて他者と結び附けられねばならぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...それの解決如何は吾々當面の問題には沒交渉である...
波多野精一 「時と永遠」
...それでも彼とは交渉した方がずっと良いのではないかしら...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...それを互に交渉せしめるものとして介在させることによつて氏が...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...彼とは沒交渉の儘...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何処に住んでも大概は何時の間にかあたりの山野を跋渉しつくしてしまふのが慣ひであり...
牧野信一 「或るハイカーの記」
...私の意味する「交渉」は所謂實踐とは直接に同一でないのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...険路にして天下の跋渉家九州の箱根と名(なづ)く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...交渉険悪になって...
吉川英治 「剣難女難」
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