...強権の存在に対してもまたまったく没交渉なのである――それだけ絶望的なのである...
石川啄木 「時代閉塞の現状」
...外を出歩く時雨上りの泥水の中をざぶざぶと徒渉(かちわた)りしても...
薄田泣菫 「春の賦」
...今まで世間と殆んど没交渉であった『ホトトギス』は...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...それが何や彼やと世話も焼けば干渉もする...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...方法と対象との存在論的交渉として...
戸坂潤 「科学方法論」
...文学と科学の交渉・連関と統一とにあるのであって...
戸坂潤 「思想としての文学」
...その意図においても実質においても反文化的な文化干渉だけが日本の唯一の主なる文化政策であるように見える...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ある程度の統制――政府の干渉――に服して来たものであるが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...駅近くの自動車屋にいって交渉してみた...
豊島与志雄 「帰京記」
...それはお松とは更に交渉のあることではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...従つて斯(か)う云ふ事件に関して兄(あに)との交渉は...
夏目漱石 「それから」
...第二十八條 勤勞者の團結する權利及び團體交渉その他の團體行動をする權利は...
日本国 「日本國憲法」
...または近しく交渉のあつた者などはぞろぞろとその病室へ集つて行く...
北條民雄 「続癩院記録」
...他の部落とは全く沒交渉に暮らしてゐたさうですが...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...各の時代に屬する人間は彼に特有な仕方に於てのみ存在に對して根源的に交渉することが出來る...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...裸足でザブザブ水を渉り花壇へ行って見た...
宮本百合子 「雨と子供」
...年とった者は少しでも干渉せず...
柳田国男 「こども風土記」
...写したいからしばらく借してくれという交渉も一二にとどまらなかった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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