...此の時に當つては世界との接觸も外物との交渉も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...汚穢不浄ノ身ヲ以テ伽藍ニ渉登シ...
谷崎潤一郎 「覚海上人天狗になる事」
...樹明兄は喜んで万事の交渉に当ってくれた...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...文明と人間との交渉...
田山録弥 「生滅の心理」
...村との交渉が必要です恐らく...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...さう云ふ訳で私は段々弟と交渉をやつて来たのである...
徳富蘇峰 「弟を葬る」
...この間氏は常に多くの諸書を渉獵して...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...其処には身体の裸体に於ける如き官憲の干渉はない...
豊島与志雄 「生あらば」
...それはいわば身内の中での交渉である...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...あらゆる疾病(しっぺい)とほとんど没交渉なこの叔父の前に...
夏目漱石 「明暗」
...私は妻との親密な交渉をやめることに決心した...
二葉亭四迷 「嫉妬する夫の手記」
...経験は何よりも主体と環境との行為的交渉として現われる...
三木清 「哲学入門」
...女房らは古いころからの源氏との交渉のあったある場面場面のおもしろかったこと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...版権等の交渉についても...
山本実彦 「十五年」
...しかし板行の交渉に来るのは大抵が小さな版元だった...
山本周五郎 「新潮記」
...公卿との交渉にもひけめはとらない...
吉川英治 「私本太平記」
...それと、こんどの「新・平家」では、頼朝と政子、頼朝と義経、頼朝と鎌倉創府の事情なども、前のものよりは、精密にわたっているし、何よりは、平家との交渉に、全重点をおいて書いたので、いささか新味を加えたつもりでもある...
吉川英治 「随筆 新平家」
...平戸に碇泊している船に博多へ回航するよう交渉してくれと頼んだのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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