...現場が済むと警官達は...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...聞きたくない講義は聴かずに済む...
丘浅次郎 「落第と退校」
...中学も後一年で済むと云ふ時...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...別れなくて済むし...
直木三十五 「南国太平記」
...夜明け方になってこの碁が済むと...
中里介山 「大菩薩峠」
...洗面も食事も済むと...
中里介山 「大菩薩峠」
...それが済むと、菓子折を奪(と)り合う子供の声がした...
夏目漱石 「道草」
...強(し)いて無くても済むものを五つも六つも取(と)り揃(そろ)えるのだから今挙(あ)げた種類の蒐集狂と大した変りのある筈(はず)がない...
夏目漱石 「余と万年筆」
...たった一人の下女のお米は調べが済むまで里へ帰すこともならず三毛猫(みけねこ)と一緒に淋しく暮しております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...留守中に入って済むと思うか」左陣は叱咤(しった)します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一応調べが済むと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなことをして済むと思うのか...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...金は返しさへすれば済むんだよ...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...春の夜の闇はあやなし梅の花色こそ見えね香(か)やは隠るる「梅闇に匂ふ」とこれだけで済む事を三十一文字に引きのばしたる御苦労加減は恐れ入つた者なれど...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...それから膳が代って食事になり、済むと暫くして、くめが茶の点前(たてまえ)をみせた...
山本周五郎 「いさましい話」
...済むと思うのか」「海保さんがそう云いたいものを...
山本周五郎 「花も刀も」
...「あなたは金を返せばそれで済むとお思いでしょうけれど...
山本周五郎 「風流太平記」
...それで済む問題でない...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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