...予審(よしん)が済むと...
海野十三 「柿色の紙風船」
...これでは無事に済む筈がないというボンヤリした気持が...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...食事の時は叮嚀に卓子(テーブル)の上にそつとそれを置き、食事が済むと、またそれを啣へてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...いったん控え室へ下(さが)って稽古の終るのを待ち再び迎えに行くのであるが待っている間ももう済む頃かと油断なく耳を立てていて済んだら呼ばれない中(うち)に直(ただ)ちに立って行くようにしたされば春琴の習っている音曲が自然と耳につくようになるのも道理である佐助の音楽趣味(しゅみ)はかくして養われたのであった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...見得を張らないで済む気安さ...
種田山頭火 「旅日記」
...燕車に稽古してもらつて噺が済むと...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...あんたはんの気の済むようにお話しますよって」「ああ...
近松秋江 「霜凍る宵」
...彼女が折れて出ることをどんなにか待っていたろう! 恐れ入ったという色を一寸見せてさえくれたら……もう止して下さいという様子を一寸見せてさえくれたら……振り上げた拳の下から一寸身を引いてさえくれたら……私の気はそれで済むのであった...
豊島与志雄 「理想の女」
...或は賠償金を出さずに済むかも知れないから...
永井荷風 「申訳」
...表面上謹慎を表して立退けばそれで済むのでございます」「いずれにしても御用心に如(し)くはなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひるが済むと、ニューグリルへ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それからはその人だけを偏愛するように見えることもしないで済むでしょう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...さて茶菓の饗応が済むと...
森鴎外 「寒山拾得」
...ないし符号・番号にしておいてもそれで済む...
柳田國男 「地名の研究」
...あたしその松さんのことに気がつきました」ばかになれば身を売られずに済む...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...此方(こなた)には呉々も御健固に」挨拶が済むと孫次郎はすっと立去って了った...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...稽古おさめが済むと...
山本周五郎 「花も刀も」
...世の中はそれで済むっていうものじゃなくってよ」新八は黙っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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