...殊に軽焼という名が病を軽く済ますという縁喜(えんぎ)から喜ばれて...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...漸(ようや)く対座して十分かソコラで用談を済ますと直(す)ぐ定(きま)って...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...女中が着物を被(き)せるといふ手順で子供達をそつくり湯を済ます時分には...
薄田泣菫 「茶話」
...なかには生涯画の道が解らないで済ます癖に...
薄田泣菫 「茶話」
...笑つてばかり済ます訳にも往(ゆ)かないので(世の中には笑つて済まされる事は沢山ある...
薄田泣菫 「茶話」
...そして昼飯(ちうはん)を済ますなり...
薄田泣菫 「茶話」
...掃除人夫にさえ見せないで済ます点では...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...生揚げの一ひらで済ますという切り詰め方であった...
徳田秋声 「縮図」
...何か必要な取り引きを済ますとすぐに帰って来てその金を耳をそろえて中佐に返したうえ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...何という奴(やつ)どもだ! このままで済ますことはできない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...挨拶を済ますと「入門を...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...ただお葬式を済ますだけの家はありませんか」と...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで済ます女ではない...
夏目漱石 「虞美人草」
...しまいには時候の挨拶(あいさつ)を済ますと...
夏目漱石 「門」
...どうして借りた金を返さずに済ますかが問題であるごとく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...夜食のお仕舞いを済ますと叔母は呑込み顔に出て行ってしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...千鳥 これは言わずに済ますことはできませぬ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...食事の支度を命じて軽く済ますと...
山本周五郎 「松林蝙也」
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