...亀岡氏の望みでその文銭五十円でお払いを済ましたようなことがありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...何とかして夫に知らせずに済ましたい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...まだ法律上結婚の手続きを済ましてはいらっしゃらないでしょう...
谷崎潤一郎 「途上」
...その場アそいで済ましてしもてから...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...三人で飯を済ましてもまだ叔父は帰って来なかった...
徳田秋声 「足迹」
...お絹の待構えた手料理とお給仕で快く済ましてから...
中里介山 「大菩薩峠」
...当然一家の主人に成り済ましていた...
夏目漱石 「行人」
...仕方がないから晩食(ばんめし)を済ましてその晩はそれぎり寝る事にした...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...巡錫(じゅんしゃく)の打ち合せなどを済ました後(あと)...
夏目漱石 「初秋の一日」
...代助はやがて食事を済まして...
夏目漱石 「それから」
...津田と打ち合せを済ました訪問の主意でも何でもなかったけれども...
夏目漱石 「明暗」
...八五郎はすっかり鈴屋になり済まして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...食事を済まして、富岡は漂然(へうぜん)と、四キロほど離れた、マンキンへ行く気になつた...
林芙美子 「浮雲」
...宿からとゞいた昼食を済まして...
林芙美子 「浮雲」
...――「九日を済ましたら直ぐに旅行に出かけよう...
牧野信一 「冬の風鈴」
...「朝餉(あさげ)を済まして来たばかりだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...みんな美しい着物を着せてくれる人の処へ行きたいと申しますので……」と済まし返っている...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...勝手元の片づけものを済まし...
吉川英治 「親鸞」
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