...妙に口の中が渇いて来る...
芥川龍之介 「首が落ちた話」
...何でも喉の渇いたため...
芥川龍之介 「谷崎潤一郎氏」
...饑渇に迫られ、犬仲間との交を恋しく思って、時々町に出ると、子供達が石を投げつける...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...旅の人が喉が渇いて一つぐらい取って食べても...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...はつらつたる主義思想を讃美渇仰(かつごう)していた...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...涸渇(こかつ)することのない生活の喜びを持っているのが...
ダウィット Jacob Julius David 森鴎外訳 「世界漫遊」
...風呂敷包みの中から「むさし野」を出して清新な趣味に渇(かっ)した人のように熱心に読んだ...
田山花袋 「田舎教師」
...いらだたしげに扇を掌に握り緊めながら激しい渇きを覚えた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...女性から渇望されることを――さらに――望んでいるからである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...心理的洗練の他に精神的渇望だの信念だのと呼ばれるものがない限り...
中原中也 「詩と現代」
...瀕死の蝶さへ渇望(かわき)はもつ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...渇仰(かつごう)する根本的の要求を持っている...
夏目漱石 「教育と文芸」
...町の小唄音楽に却つて心の渇きを充たして居るといふのは...
萩原朔太郎 「流行歌曲について」
...あたかも喉(のど)渇きてレテなる眠りの水を飲みたるがごとく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...秀吉のごときはその渇仰者(かつごうしゃ)の随一人であった...
吉川英治 「黒田如水」
...……それを聞かせてくれる人にわしは渇(かっ)している...
吉川英治 「三国志」
...さっきから信長の眼はそれを明らかに渇望(かつぼう)している...
吉川英治 「新書太閤記」
...神にあくがれて全きものたらんとする渇望...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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