...軍士の渇を医(い)したと云ふ事は知つてゐる...
芥川龍之介 「酒虫」
...いずれもをして随喜渇仰せしむる妙を得ていて...
泉鏡花 「婦系図」
...世の風潮の変り来(きたり)て「我らの時代」とならん時は我の飢渇より脱する時なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...批判の渇望のない処に...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...霊験のあることばや忠言を聞こうという渇望に燃えながらやって来るので...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...三ツの眼が烈しい渇きを訴えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十年来の記録を破る大渇水である...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...十二月から三月までの冬の渇水期に備えて...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...人間に渇(かつ)してやるせなき一人坊っちである...
夏目漱石 「野分」
...千疋狼の血に渇く眼だったのです...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...彼は戦への渇きに轡をはめ難く最高位の星すら怒れる運命の女神に見放さること学ばざりき...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...内には従来簒奪(さんだつ)征服に慣れたる英国民が当時君主を渇望せし際なりしをもって...
穂積重遠 「法窓夜話」
...二句を得れば即ち思想涸渇(こかつ)して復(また)一字を吐く能はず...
正岡子規 「俳句の初歩」
...これに帰伏し渇仰(かつごう)した人の心...
柳田国男 「雪国の春」
...彼はつねに渇いていた...
山川方夫 「その一年」
...口が渇(かわ)いたので...
吉川英治 「親鸞」
...喉が渇(かわ)きました...
吉川英治 「宮本武蔵」
...此に於て前日来より「あるこーる」に渇(かつ)したる一行は...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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