...熱心で飽くことのない金儲けへの渇望は禁止および懲罰に打ち勝ち...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...更に奥へ奥へと智識の渇望を医(いや)せんとする好学の士も...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...いずれもをして随喜渇仰せしむる妙を得ていて...
泉鏡花 「婦系図」
...旅の人が喉が渇いて一つぐらい取って食べても...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...其職分(しよくぶん)をもて重(おも)く且(か)つ大(だい)なりとなすは能(よ)く俗物(ぞくぶつ)を教(をし)え能(よ)く俗物(ぞくぶつ)に渇仰(かつがう)せらるゝが故(ゆゑ)なり...
三文字屋金平 「為文学者経」
...飢渇のほか何物もわれわれに対して真実なものはなく...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...絶えず渇けるもののやうに一滴の光明にもあくがれ...
薄田泣菫 「独楽園」
...私は咽喉(のど)の渇きに苦しめられかけて来た...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...なほまた、苦痛と快樂とのほか、私はまた私のうちに飢、渇、及び他のこの種の欲望を、同じくまた歡びへの、悲しみへの、怒りへの、或る身體的傾向性及び他のこれに類する情念を感覺した...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...道傍の氷店に入ってラムネ一瓶に夜来の渇望も満たしたればこゝに小荷物を預けて楠公祠(なんこうし)まで行きたり...
寺田寅彦 「東上記」
...また悲惨な者らのうちにあるのは、渇望、羨望(せんぼう)、楽しめる人々に対する憎悪(ぞうお)、飽満に対して人の獣性が有するあこがれ、靄(もや)に立ちこめられてる心、悲哀、欠乏、薄命、汚れたるただの無知...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...飢渇といわなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうした西洋音楽への渇望がレコードに活路を求めたのである...
野村胡堂 「胡堂百話」
...第二の若い人々の心情にある渇望についてである...
宮本百合子 「現代の主題」
...永遠に渇している目には...
森鴎外 「牛鍋」
...565ファウスト古文書がなんで一口飲んだだけで永く渇を止める...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「――松尾という娘は家中の若者たちの渇仰の的になっている...
山本周五郎 「いさましい話」
...鼠すらも食い尽しておりまする」「兵糧米の涸渇(こかつ)はすでに幾月も前からだが...
吉川英治 「黒田如水」
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