...富岡鐵齋翁の金字塔といふ字を金箔で捺した清雅な裝幀でしたが...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...それには清雅な氣品を備へた宮内先生も...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...飲食もまた度に適して主客共に清雅の和楽を尽すものは...
太宰治 「不審庵」
...けれどもこんな心細い腕前で「主客共に清雅の和楽を尽さん」と計るのも極めて無鉄砲な話であると思った...
太宰治 「不審庵」
...書画骨董と称する古美術品の優秀清雅と...
永井荷風 「妾宅」
...『江頭百詠』は詼謔(かいぎゃく)を旨とした『繁昌記』の文とは異って静軒が詩才の清雅なる事を窺知(うかがいし)らしむるものである...
永井荷風 「向嶋」
...おのれは清雅高燥の地で悠々と辞典を編纂しているという自覚で...
久生十蘭 「新西遊記」
...遂(つい)に清雅の子出雲守広明(ひろあき)に至った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...君子の清雅であるとさえ思っていた...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...清雅な飮料にもなると聞いたが...
吉川英治 「折々の記」
...どこやらに清雅縹渺(せいがひょうびょう)として...
吉川英治 「三国志」
...いつぞやの清雅淡味(せいがたんみ)と趣をかえて...
吉川英治 「三国志」
...草心尼の若い頃をも思わせる清雅できれいな女性だった...
吉川英治 「私本太平記」
...茶をたてて清雅なもてなしもした...
吉川英治 「新書太閤記」
...また清雅温順(せいがおんじゅん)に見えて...
吉川英治 「新書太閤記」
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