...真贋の差別に煩(わづら)はされない清興(せいきやう)の存在を主張したかつたから...
芥川龍之介 「鑑定」
...夜中(やちゅう)書見の清興(せいきょう)を破られた事は...
芥川龍之介 「疑惑」
...悠々として帰心の清興を乱す無く...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...根岸庵小会の清興を心に繰返えしていた...
高浜虚子 「子規居士と余」
...打清興漢の政治運動も勿論(もちろん)急務に違いないが...
太宰治 「惜別」
...俺達の清興(あそび)を敗ったのは...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「汪士秀」
...古今の名文をわがもの面(がお)に清興を気取らず...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の清興を妨げてはならないということでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...その清興の人の心を...
中里介山 「大菩薩峠」
...「御清興中恐れ入りますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...二人は、こうして若い同士に、清興と、冒険とを兼ねて、いい心持いっぱいで打たせて行きましたけれど、ここに気の毒千万なのは三騎のお附人(つきびと)です...
中里介山 「大菩薩峠」
...せっかくのお角さんの清興の席の前へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角さんのピクニックの清興のつい鼻先なので...
中里介山 「大菩薩峠」
...この清興(?)を我ながら風流事(こと)極(きわ)まれりと納まっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...この清興に疲れた可憐の子供たちを解放して...
中里介山 「大菩薩峠」
...偶然にして久振りの鵜飼の清興を...
中村憲吉 「三次の鵜飼」
...清興を妨げる事は莫大(ばくだい)であった...
「入社の辞」
...「ご清興をおさまたげいたしまして申し訳もありませンが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
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