...清純な天国の曲とまがうばかりだった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「ウェストミンスター寺院」
...何ものかに對する清純な和(なご)やかな信念が...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...それら二つの光りが彼女を清純なものに見せました...
豊島与志雄 「道標」
...この日本的ということについて所説の詳細は分らないが、概略すれば、謙抑な観照、清純な哀感、さびとかしおりとかいう言葉に含まれる情緒的格調、などに於て理解されていたらしい...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...清純な自然の姿に慕いよる登山の客は...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...それには清純なる自然に参するを要する...
中村清太郎 「山岳浄土」
...すべてがこの世のものとは思えぬ清純な感じで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...掃溜(はきだめ)に鶴の降りたような清純な感じのするのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そして信子の可憐な清純な姿にその濡れた眼を移しました...
野村胡堂 「天才兄妹」
...清純な凄さ、それは君の詩を読むものの誰しも認め得る特色であらう...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...革命を戦った古典アメリカの清純なアンビションをみる...
服部之総 「望郷」
...街の菜の花よ、清純な気持ちで、まっすぐに生きたいものだと思う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...この世で最も清純なもののひびきがあった...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...より清純なもの、初心なるもの、ぽちやぽちやしたるものを求めた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
......
森川義信 「勾配」
...それを互に何とか清純なものにしたいと希う努力にあるのか...
横光利一 「旅愁」
...あの土くさい田舎に自分を待つといってくれた人の清純な尊さがわかって来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それからの五年あまりの彼女の歩いて来た道を――また一途に通して来た清純な気持を――武蔵は決して受け取っていないのではない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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