...此の宿の滞在中に見た彼女の清純な態度と...
高村光太郎 「智恵子の半生」
...清純なる権利と絶対なる義務とに愛着していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自由に呼吸される清純な生きた楽しい健全な空気は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かりそめの清純な感情が塗りつぶされてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべてがこの世のものとは思えぬ清純な感じで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...枝から取り立ての果物(くだもの)のやうな清純な感じのする娘でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八重歯のある――そう言った怜悧(れいり)で清純な少女と想像して見て下さい...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...清純な凄さ、それは君の詩を読むものの誰しも認め得る特色であらう...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...簡潔の中に一味清純な艶かしさをたたえていて凡手でない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...あなたの動機は清純なのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それはたんに用語文章が素朴清純な点で他のすべての作家にまさっているからでも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それさへあれば各人の清純な常識が萬事を解決する...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...清純な処女美(おとめび)は増しているようにすら彼には見える...
吉川英治 「篝火の女」
...あまりに清純なんですよ」「清純? ……そんなことばを聞くと...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...ふかく少年の清純なたましいに...
吉川英治 「三国志」
...あの土くさい田舎に自分を待つといってくれた人の清純な尊さがわかって来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...床の間の清純な白い花へ移っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しめじ茸に至れば清純な上に一味の神秘感を湛(たた)えているように見える...
和辻哲郎 「茸狩り」
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