...清純な恋愛を葉子にも訴え訴えしていた若い塑像家(そぞうか)の噂(うわさ)も出た...
徳田秋声 「仮装人物」
...何ものかに對する清純な和(なご)やかな信念が...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...自由に呼吸される清純な生きた楽しい健全な空気は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...神尾主膳にも本当な清純な興味に...
中里介山 「大菩薩峠」
...すべてがこの世のものとは思えぬ清純な感じで...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あまりに清純なのと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...でも何となく清純な聡明な感じがして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不思議に清純な感じのする――お秀とは違つた世界に住む種類の人間でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...掃溜(はきだめ)に鶴の降りたやうな清純な感じのするのが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...掃溜(はきだめ)に鶴の降りたような清純な感じのするのが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...シューベルトは清純なもので...
野村胡堂 「焔の中に歌う」
...街の菜の花よ、清純な気持ちで、まっすぐに生きたいものだと思う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...非常な清純な気持ちを見せる...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...一種清純な曲線によってそれと知られる若々しいすんなりした四肢を残る隈なくやんわりと軽く包んでいる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...清純な、漲り切つた、熱烈な雄辯の溢れ出る泉(いづみ)を支へきるほど、そんなに大きな、そんなに強い心を、十四歳の少女が持つてゐるだらうか? かうした印象が、私には忘れられぬ晩の、ヘレンの話の特徴であつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...簡潔の中に一味清純な艶かしさをたたえていて凡手でない...
正岡容 「我が圓朝研究」
...それを互に何とか清純なものにしたいと希う努力にあるのか...
横光利一 「旅愁」
...自分が満洲里の国境を突切って入って来たときに感じた清純な心の呼び声を...
横光利一 「旅愁」
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