...悪政暴吏に対しては挺身搏闘(はくとう)して滅ぼさざれば止まなかった沼南は孤高清節を全うした一代の潔士でもありまた闘士でもあった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...沼南の清節は袍弊袴(うんぽうへいこ)で怒号した田中正造(たなかしょうぞう)の操守と違ってかなり有福な贅沢な清貧であった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...その政党に箕村数人(みのむらかずと)という有名な清節の長老があって...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...さりとて巌穴(がんけつ)の間(かん)に清節を保つの高風もない...
中里介山 「大菩薩峠」
...清節(せいせつ)を完(まっと)うする外にお互いの途はない」「さ...
長谷川伸 「討たせてやらぬ敵討」
...そして時代の腐敗に愛想をつかして常に傍観者の態度を取っていた清節孤痩(こそう)の憂世家たちも...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...ただ清節と死所にたいして...
吉川英治 「三国志」
...日本武士道の清節のために抑止(よくし)できなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...殿の清節にかかわることはございますまい」久保勘次郎...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??