...いずれ全快した上で自分がすっかり清算するから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いつになっても今迄の関係清算する云う訳に行かんさかいに...
谷崎潤一郎 「細雪」
...独りよがりを清算する...
種田山頭火 「其中日記」
...今度こそは酒に於ける私を私自身で清算することが出来るのである...
種田山頭火 「其中日記」
...よう燃える火で私ひとりで大きな雪がふりだして一人いたづらに寒うしてよごれた手もう暮れたか火でも焚かうかいちにち花がこぼれてひとり雪あしたあるだけの米を粥にしてをくひとりの火の燃えさかりゆくをこれらの句は、日記に記しただけで、たいがい捨てたのですが、わざとここに発表して、そしてこの発表を契機として、私はいわゆる孤独趣味、独りよがり、貧乏臭、等、を清算する、これも身心整理の一端です...
種田山頭火 「三八九雑記」
...“私は旧生活体制を清算する...
種田山頭火 「松山日記」
...お気持悪ければいつでも清算することになっていますのよ...
徳田秋声 「仮装人物」
...君の過去を清算するつもりで...
徳田秋声 「仮装人物」
...今が葉子の過去を清算するのに絶好の時機じゃないかと思うのです...
徳田秋声 「仮装人物」
...清算するつもりだからこそ批判もしたので...
徳田秋声 「仮装人物」
...今度はきっと清算するから...
徳田秋声 「縮図」
...愛国運動はこのいわゆる右翼小児病を批判することによって従来の苟めの大衆性をさえ清算することになるのだが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...匿名批評の任務は批評する人間の個人的な個別性と偶然性とを清算することを理想とするのではあるが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...今や氏はかつての「農村工業化」という観念を清算する...
戸坂潤 「読書法」
...過去の理論の誤謬を(良心的に)清算するとかいうこともこの頃流行する位いだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...これを機会に清算することにしたのだ...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...昆布をコンブと呼んでいるこの間違いを清算することが出来ず...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...あんなに何も彼も清算するのは近来ないそうだ...
宮本百合子 「刻々」
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