...從つて自分は此觀照の記録によつて他人のこゝろを温め清めることが出來るとは思つてゐない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それを清める時に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一日のうちに自分の身にこびりついた滓(かす)と土臭さからわが思いを清めるのである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...私達の血をもって地獄の釜を洗い清めるのだ!(『黒色戦線』一九二九年七月号に発表)...
丹沢明 「工女の歌」
...肉体を清めるのであろうか...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...自分の手を洗い清めるのはよいことである...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...物を洗い清める外気の中では...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...体の汚れを嘗め清める...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...おのれの生を清めること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人は水の層を用いて空気の層を清めるようになるであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...寺田先生はこの鐘に血を塗るという操作について「本来は恐らく犠牲の血によって物を祭り清めるという宗教的の意義しかなかったのであろうが...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...洗い清める暇もなかったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鞦韆には罪を償ひ攘ひ清める力があるから...
原勝郎 「鞦韆考」
...ノアの洪水だってそれを洗い清めることがけっしてできないだろうと思われるような状態にあるんだから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...抑(そ)も潔身の祓とは上古穢(けが)れたる者を清めるに灌水法を行いしが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そして我々が手を清めるくらいに手軽にそれをしたのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の罪を清めるために刑吏の手を借りたいと嘆願すべく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...殺してこれを清める望みはなかったのみならず...
柳田国男 「山の人生」
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