...從つて自分は此觀照の記録によつて他人のこゝろを温め清めることが出來るとは思つてゐない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...受取人はそれを注意深く清めるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...私達の血をもって地獄の釜を洗い清めるのだ!(『黒色戦線』一九二九年七月号に発表)...
丹沢明 「工女の歌」
...ちっとも瘠せませんのよ」とナヂェージダは海水で塩辛くなった脣を舌先で清める一方...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...空気を清めるためだった...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...本来はおそらく犠牲の血によって物を祭り清めるという宗教的の意義しかなかったのであろうが...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...食事がすんでそこらを片付けるうち風呂がわいたから父上から順々にいってからだを清める...
寺田寅彦 「祭」
...下等な家庭の子女の下等な精神による影響から学校を清めることになるから...
戸坂潤 「社会時評」
...罪障を払い心を清めるよすがとなるだろう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自分の手を洗い清めるのはよいことである...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...おのれの生を清めること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人は水の層を用いて空気の層を清めるようになるであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...洗い清める暇もなかったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...洗ひ清める暇も無かつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我が心は清めるか濁れるか」封じ目ときて取出(とりいだ)せば一尋(ひとひろ)あまりに筆のあやもなく...
樋口一葉 「軒もる月」
...まる裸となって香料をまじえた水で身を清めるようになった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の罪を清めるために刑吏の手を借りたいと嘆願すべく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰一人としてこれを洗い清める者がなかったそうです...
柳田國男 「日本の伝説」
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