...從つて自分は此觀照の記録によつて他人のこゝろを温め清めることが出來るとは思つてゐない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...人々はみな自分の店や家の前を掃き清めるらしく...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一週間ばかり体を清めるためその夜のうちに国府津(こうづ)まで行った...
伊藤左千夫 「去年」
...これは心を清めるための行事である...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...払い清めるには術を要するから...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...本来はおそらく犠牲の血によって物を祭り清めるという宗教的の意義しかなかったのであろうが...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...それをカヨは丹念に掃き清める...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...視界を清めるの努力となってきた...
序 豊島与志雄 「ジャン・クリストフ」
...あたかも雷電の一撃が覆(おお)いかぶさってる雲霧を払って空を清めるがように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おのれの生を清めること...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人は水の層を用いて空気の層を清めるようになるであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...洗い清める暇もなかったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...洗ひ清める暇も無かつたのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鞦韆には罪を償ひ攘ひ清める力があるから...
原勝郎 「鞦韆考」
...自分の罪を清めるために刑吏の手を借りたいと嘆願すべく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...地上を清めるために生息しているものなんだ...
横光利一 「上海」
...その間にわだかまった異国という幻影を払い清めることを芽出度しとしてこそ...
横光利一 「旅愁」
...魂を清める芸術である...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
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