...從つて自分は此觀照の記録によつて他人のこゝろを温め清めることが出來るとは思つてゐない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...受取人はそれを注意深く清めるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...身を清めるために行う...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...これは心を清めるための行事である...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...本来はおそらく犠牲の血によって物を祭り清めるという宗教的の意義しかなかったのであろうが...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...食事がすんでそこらを片付けるうち風呂がわいたから父上から順々にいってからだを清める...
寺田寅彦 「祭」
...下等な家庭の子女の下等な精神による影響から学校を清めることになるから...
戸坂潤 「社会時評」
...罪障を払い心を清めるよすがとなるだろう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あたかも雷電の一撃が覆(おお)いかぶさってる雲霧を払って空を清めるがように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...物を洗い清める外気の中では...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人は水の層を用いて空気の層を清めるようになるであろう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...寺田先生はこの鐘に血を塗るという操作について「本来は恐らく犠牲の血によって物を祭り清めるという宗教的の意義しかなかったのであろうが...
中谷宇吉郎 「露伴先生と科学」
...洗い清める暇もなかったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鞦韆には罪を償ひ攘ひ清める力があるから...
原勝郎 「鞦韆考」
...そして我々が手を清めるくらいに手軽にそれをしたのであるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...地上を清めるために生息しているものなんだ...
横光利一 「上海」
...その間にわだかまった異国という幻影を払い清めることを芽出度しとしてこそ...
横光利一 「旅愁」
...洗い清める流れで遠くまで月に踊っていた...
横光利一 「旅愁」
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