...――ちょいとこの間に書き添えるが...
芥川龍之介 「上海游記」
...「もう一つ言い添えることもあるぜ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...それで全国民は函館(はこだて)罹災民の焦眉(しょうび)の急を救うために応分の力を添えることを忘れないと同時に各自自身が同じ災禍にかからぬように覚悟をきめることがいっそう大切であろう...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...と彼女は云い添えるのだった...
豊島与志雄 「死の前後」
...やさしい心の者はまた花を添えるが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「ともかくも手に取って見給え」主膳はその刀を持ち添えるようにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって物わびしい風情を添えるばかりです...
中里介山 「大菩薩峠」
...御意に添えることでしょう...
火野葦平 「花と龍」
...いみじき暖かさを添える時...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ご期待に添えるか添えないかは些細なことだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...一人舞の御用意をなされて来てとのことですからそのお積りに願います」と潜戸(くぐりど)を開けて使が言い添えるのです...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...自分にいささか光を添えるために...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それは新に純一な美を添える...
柳宗悦 「民藝四十年」
...ここに無地ものに対する私の物偈(ぶつげ)三句を添える文ナキ 文ヱガケ 文アリテ文ゾ 文ナキ 文ナキ之ゾ文ナル...
柳宗悦 「民藝四十年」
...辻川には何の益もない風情を添えるだけのこの堰溝は...
柳田国男 「故郷七十年」
...それからお茶を添えるのは...
柳田國男 「日本の伝説」
...もうお墨の意慾に添える年ではない...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...お久良の持ち添える提灯(あかり)をうけて立っている...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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