...卯(う)の花の白く仄(ほのめ)くのも一段と風情(ふぜい)を添える所じゃ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...まだらになった白粉のあとまでが艶めかしい趣きを添える...
大杉栄 「続獄中記」
...秋の夜ながに興を添えるため...
太宰治 「人間失格」
...誤解のないように申添えるが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ところどころ憶えた祈りを添えるカヤノのたどたどしい声が聞こえるようだ...
永井隆 「この子を残して」
...細君までその隅に俳句を書き添えるという極めて高尚な遊びをした...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...ことに今年(ことし)はいつになく暖かなので袷羽織(あわせばおり)に綿入(わたいれ)一枚の出(い)で立(た)ちさえ軽々(かろがろ)とした快い感じを添える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...新興のは新興の領分で出来得る限りを開拓して変化を添えるようなものになる...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...パピルスなどを養いて景致を添える...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...西洋菓子は珈琲を出す時に添えるのと紅茶やチョコレートを出す時に添えるのと種類が違いますか」お登和嬢「ハイ違います...
村井弦斎 「食道楽」
...これに豆腐の汁物を添えると味もよく合いますし...
村井弦斎 「食道楽」
...これが常に強い確かな美しさを添える...
柳宗悦 「工藝の道」
...奉仕の心は器に健全の美を添える...
柳宗悦 「民藝四十年」
...下にコトという語を添えるものが多い...
柳田国男 「こども風土記」
...カデクサのカデは飯に添えるものの意で...
柳田國男 「食料名彙」
...それからお茶を添えるのは...
柳田國男 「日本の伝説」
...極めて自然に寄り添えるといったようなわけである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...それに添える立札まで先に用意されてあった...
吉川英治 「三国志」
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