...吾れ知らず気(きえん)に風を添えるから...
伊藤左千夫 「浜菊」
...(念の為に申し添えるが...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...軽い冗談なども言い添える...
太宰治 「善蔵を思う」
...未亡人が言い添える...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...それから雨に降り込められて土間へ集まっている鶏までがいっそうのにぎやかさを添える...
寺田寅彦 「竜舌蘭」
...この傷から出たものに相違ないのだと言い添える始末...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...ジョルジュはそれに自分の名を書き添えるだけで満足していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...共和は男爵の位に味を添えるからね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」そしてしばしば平気で言い添える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ことに今年(ことし)はいつになく暖かなので袷羽織(あわせばおり)に綿入(わたいれ)一枚の出(い)で立(た)ちさえ軽々(かろがろ)とした快い感じを添える...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...新興のは新興の領分で出来得る限りを開拓して変化を添えるようなものになる...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...しかし敗北の結果急いで退却する自分に景気を添えるため...
夏目漱石 「明暗」
...それから宴会に興を添えるはずの...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...一人舞の御用意をなされて来てとのことですからそのお積りに願います」と潜戸(くぐりど)を開けて使が言い添えるのです...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...地球を七巻き巻くとかいう云いかたも執念めいた響きを添える...
宮本百合子 「幸運の手紙のよりどころ」
...奉仕の心は器に健全の美を添える...
柳宗悦 「工藝の道」
...錦上さらに花を添えるものと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...もうお墨の意慾に添える年ではない...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
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