...横文字の本は書名と語名とを書き添えることをわすれないように...
大杉栄 「獄中消息」
...常に理科の進歩発達をはかることに力を添えるというような人間が...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...軽い冗談なども言い添える...
太宰治 「善蔵を思う」
...旅楽に錦上(きんじょう)花(はな)を添えるべきものとして彼はその目的を重大視してはいたが...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...内心の作品にある特色を添えるために精神が逃げ出してるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かの懐しい悲哀をも添えるのである...
永井荷風 「曇天」
...新興のは新興の領分で出来得る限りを開拓して変化を添えるようなものになる...
夏目漱石 「文壇の趨勢」
...然しまだ盾と云う頼みがあるからと打消すように添える...
夏目漱石 「幻影の盾」
...しかし敗北の結果急いで退却する自分に景気を添えるため...
夏目漱石 「明暗」
...手を持ち添えるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのうえ物腰にどことなく上品な趣きさえ添えるコツを心得ていた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その代りこういう重い菓子は出来た時よりも一日置いて食べた方が味が出ます」小山「それがお茶に添えるお菓子ですね...
村井弦斎 「食道楽」
...ファウスト考に添えるはずの正誤表にだけ載っている...
森鴎外 「不苦心談」
...それは新たに純一な美を添える...
柳宗悦 「工藝の道」
...それに一々地図を添えるようにしてあった...
柳田国男 「故郷七十年」
...必ず三本添えることになっているのだが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...新たに歌だけをつけ添えることが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...三公の梅忠もどきの啖呵(たんか)に手を叩いて気勢を添える...
吉川英治 「醤油仏」
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