...それに刑期の長いということが妙に趣きを添える...
大杉栄 「獄中消息」
...常に理科の進歩発達をはかることに力を添えるというような人間が...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...料理の風味を添える匂としたいと思う...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...中元に景品を添えることもありません...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...秋の夜ながに興を添えるため...
太宰治 「人間失格」
...それで全国民は函館(はこだて)罹災民の焦眉(しょうび)の急を救うために応分の力を添えることを忘れないと同時に各自自身が同じ災禍にかからぬように覚悟をきめることがいっそう大切であろう...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...」「言い添えることは何も?」「何もございません...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...松の傍(かたわら)に石を添える事はあるでしょうが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...ここかしこに歯朶(しだ)の茂りが平かな面を破って幽情を添えるばかりだ...
夏目漱石 「幻影の盾」
...一きわの風情と魅力を添える女は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それとも時計につける金の印形(いんぎょう)でも添えることにしようじゃないか...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ご期待に添えるか添えないかは些細なことだし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...地球を七巻き巻くとかいう云いかたも執念めいた響きを添える...
宮本百合子 「幸運の手紙のよりどころ」
...西洋菓子は珈琲を出す時に添えるのと紅茶やチョコレートを出す時に添えるのと種類が違いますか」お登和嬢「ハイ違います...
村井弦斎 「食道楽」
...未正誤本には正誤表を添える積でいたところが...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...絵附においても、線で画く者、「ダミ」を入れる者、点を打つ者、色を添える者、それぞれに分れる...
柳宗悦 「工藝の道」
...私の目的は一つの単語の知識を添えることではない...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そして菊枝が自分の手を添えると...
山本周五郎 「日本婦道記」
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