...或る人は高く、深く、練れた趣味を持ち、又或る人は淺く、低く、なまな趣味よりか持たぬといふ事は、實際目の前にいくらもある事だ...
會津八一 「趣味の向上」
...色のうすはげた淺黄の大風呂敷で何かを背負つてゐた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...春まだ淺く月若き生命(いのち)の森の夜(よる)の香(か)にあくがれ出でて我が魂(たま)の夢むともなく夢むれば……あゝ此歌である...
石川啄木 「雲は天才である」
...おのがまなびの淺きを耻ぢ責むるのみなりき...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...おのれが學の淺き才の短き...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...人は清香を浴びつゝその間を縫ひて、常磐祠下の料理屋に投じ、淺酌して午食す...
大町桂月 「水戸觀梅」
...美を淺い、うはべなものと思はないやうにしたい...
高村光太郎 「美」
...籠といふよりは笊の大にして淺きものである...
長塚節 「芋掘り」
...お京さんの乳母(うば)のお淺といふ女さ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小柄で、色が淺黒くて、あまり良い男振りではありませんが、突き詰めた樣子や、一生懸命な眼の色に、何にか妥協の出來ない正直さを見ると、素氣(そつけ)なく追ひ返しもなりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その淺ましく取亂した姿が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...胸も肢(あし)も淺間しいまでに取亂したまゝ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今此處に居るお淺といふ妾を家に入れ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神田から下谷淺草を一と廻りすることになりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...淺草のY病院へ行つた顏なじみでもあつた...
林芙美子 「暗い花」
...恐らくは人をおとしいれる事を職とする憎む可き程淺薄低級なる新聞記者には理解出來まい...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...淺間は鼻の先にあつた...
水上瀧太郎 「山を想ふ」
...それは淺白な自己を告白するも同じである...
吉川英治 「折々の記」
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