...きざみの淺いイタヤもみぢのやうであつた...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...淺間おろし身にしみて寒し...
大町桂月 「妙義山の五日」
...さすがにまだ經驗の淺い青年の事である...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...教に深淺あるによると云つてゐる...
内藤湖南 「支那目録學」
...淺沼(あさぬま)...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...私たちはサン・フランシスコには三日間滯在して、十一月四日、淺間丸に乘り、九日ホノルル寄港、十八日午前十時、横濱に歸りついた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...少し淺黒い顏、長い眉、よく通つた柔かい鼻、その下の唇が近くて、頬が引緊(ひきしま)つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...淺草で荒物屋をして居る樣だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...淺草寺(せんさうじ)の晝の鐘が鳴りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こは君逸品(いつぴん)古色ありと抱いて歸れば有情なりや味よきしづくの淺紫(せんし)なるにけ高き千古の春を知りぬ...
萩原朔太郎 「古盃」
...淺(あさ)い上(うへ)の方(ほう)からは青銅器(せいどうき)が發見(はつけん)されたことによつて知(し)ることが出來(でき)ます...
濱田青陵 「博物館」
...そんな朝は淺間はきまつて雲ひとつない山肌を冷え冷えと見せてゐる...
堀辰雄 「初秋の淺間」
...淺草(あさくさ)の觀音(かんのん)のお堂(どう)の裏(うら)のいてふの木(き)は片側(かたがは)半分(はんぶん)は火(ひ)に燒(や)けても...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...況(ま)して支那の詩を研究するでも無く西洋には詩といふものが有るやら無いやらそれも分らぬ文盲淺學...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...このごろは淺間山もしきりに煙を噴いてゐる...
正宗白鳥 「今日は無事」
...淺ましくも想ひうかべた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...淺間山が肩を搖すつて哄笑する...
三好達治 「霾」
...鱶の顏はどすぐろく、何をするかわからない、お咲はいつた、本氣でくる氣か、淺吉はこたへた、本氣もうそ氣もあるものか、怒つたらどうなるくらゐは判つてゐる筈だ、かれはさういふと殆ど今までのじりじりと詰め寄つてゐる状態から突き出されたやうに、お咲に飛びかかつて行つた...
室生犀星 「命」
便利!手書き漢字入力検索