...あの言葉の内容とあの言葉の中にある抽象的な意味とを混同すると...
芥川龍之介 「芸術その他」
...大作大作を傑作と混同するものは確かに鑑賞上の物質主義である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...歴史社会的事実を個人的当為と混同することは...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...第一は物体の概念と空間の夫とを混同することから...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...啓蒙期の啓蒙と一般に啓蒙なるものとを無意識にせよ混同するかも知れないということは...
戸坂潤 「思想としての文学」
...統帥権の主体とを混同する如き態度こそ大権干犯ではないか...
戸坂潤 「社会時評」
...この愛すべき雲助をかの卑しむべき折助と混同する奴さえある...
中里介山 「大菩薩峠」
...このことを混同するために屡々困乱が生ずる...
中原中也 「芸術論覚え書」
...芸者と貴婦人を混同するのも」津田はそれがどうしたと云わぬばかりの眼を翻(ひる)がえして小林を見た...
夏目漱石 「明暗」
...また事業と感情とを混同する事についていうべきことは...
新渡戸稲造 「自警録」
...一方において区別している音を他の地方において混同するということも無論あるのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...一般に「ミ」にあたる万葉仮名に二類の別があって「美(ミ)」と「微(ミ)」とはそれぞれ別の類に属して互いに混同することがないということをまだ明らかにしなかったために...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...経験による推断の結果と感覚とを混同するのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それなりの形で評価の実質のように考え混同することは間違っていることを深く感じる...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうしてこの二種類を混同する説が...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...これを人格的な魂の結合関係でできている共同体の原理と混同するのは...
矢部貞治 「政治学入門」
...普通一般の嫉妬(やきもち)と混同するような気は毛頭起らなかった...
夢野久作 「少女地獄」
...直ちに費用と価値という極めて重要な区別を混同することになり...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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