...私はこの橋梁即ち手段を実在そのものと混同することが出来ないのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...日本とシナとを混同する考の上に立っているので...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...第三線の初めごろの事がらがどうかすると第二線内の事がらの中に紛れ込んで混同する恐れがある...
寺田寅彦 「銀座アルプス」
...この区別を混同する時...
戸坂潤 「科学方法論」
...これを混同する時...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...党派政治と立憲政治とを混同する党人は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...混同するものではない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...雲助と折助とを混同する者がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...気温や水温の上昇を通じて作物に及ぼす影響とを混同するために...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...大人にも主観と客観とを混同する者が多いといったが...
新渡戸稲造 「自警録」
...混同することがなかったのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...一般に「ミ」にあたる万葉仮名に二類の別があって「美(ミ)」と「微(ミ)」とはそれぞれ別の類に属して互いに混同することがないということをまだ明らかにしなかったために...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...僕は「失業勞働者」と「ごろつき」とを混同する程の血迷い方は決してしなかつたつもりだ...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...さらに混同するのおそれなきに非ず...
福沢諭吉 「学者安心論」
...(古今集の誹諧歌も佗洒落なり)これを以て萬葉及び俳句の如く趣味を備へたる滑稽に比するは味噌と糞を混同する者なり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...こは味噌と糞とを混同するにあらず味噌の代りに糞を喰ふ者なり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...だが美的と美術的とを混同することによって...
柳宗悦 「工藝の道」
...時々は主神と混同する場合さえあったのは...
柳田国男 「山の人生」
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