...求道の生活を送る者にとつて最も戒むべきは洵に懶惰と利己との混入することである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...君の所謂「周圍に對して敏感な性質」が混入するやうになるのはやむを得ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...特に土星と火星がその毒を混入するような位置にいるときはなおさらである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...如何に多くの説話的分子の混入するやは...
高木敏雄 「比較神話学」
...時として真の分子を混入することあり...
高木敏雄 「比較神話学」
...其間に多くの異分子の混入するを見るのみ...
高木敏雄 「比較神話学」
...「説明神話」の混入するあり...
高木敏雄 「比較神話学」
...成文神話中に混入する遊離説話中にもまた...
高木敏雄 「比較神話学」
...四言詩の中に五言六言の句の混入することもあるのである...
寺田寅彦 「短歌の詩形」
...精密機器に砂が混入することよりも...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...偶然外から混入する処の夫から独立な素材ではない...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...つまり夫だけ弁証法に対して観念論的な見解を混入することになるからである*...
戸坂潤 「科学論」
...より根本的な媒介者としての論理の世界に混入するものだ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...前項のどうも判っきりしない「社会政策」とか「国民生活の安定」とかいうものをこの国力の概念に混入すると国力という概念は大変不安定なものとなり...
戸坂潤 「社会時評」
...過去と未来が一つの実験性をもってそのテンポの中に混入する...
中井正一 「リズムの構造」
...この四大別の上に連想から来る情緒がいかにして混入するかを論じなければならんのですが...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...虚言の害でさへもが主としてそのうちに混入する阿諛に依るのである...
三木清 「人生論ノート」
...蕎麦粉の中へつなぎまたは味の向上を計る味の素など以外のものを混入する必要はないと思われます...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
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