...混乱した感情の狂いに泥酔(でいすい)して...
有島武郎 「或る女」
...いい方がだいぶ混乱したが...
石川啄木 「弓町より」
...その混乱した火炎と群衆のなかに...
上村松園 「思ひ出」
...その混乱した戦争の巴渦(うずまき)の中にはいっているかと思うと...
田山花袋 「田舎教師」
...自分で人生の諸問題を混乱した論理で解決しようとしているのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...何にも見分けのつかない混乱した世界が...
豊島与志雄 「白日夢」
...(計られた)と、思うと、恐怖心と、口惜しさとが、混乱した...
直木三十五 「南国太平記」
...混乱したのは、それを見ていた同連と群衆だけではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...このような混乱した組み合わせは種々異なる莫大なリストであり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...『万葉集』中の東歌(あずまうた)や防人歌(さきもりのうた)のごとき東国語においては同じ仮名にあたる二音の区別が混乱した例が少なくなく...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...混乱したおとぎばなしを聞かされるということになってしまうんですよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...混乱した関係におかれていると思う...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...混乱したヒステリーの気儘を表現した...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...はたと混乱した群集は停止した...
横光利一 「上海」
...今さら別な混乱した推測を与えたくはなかったからだったが...
横光利一 「旅愁」
...一時混乱した頭をとり戻して...
吉川英治 「大岡越前」
...濮陽(ぼくよう)の城内は混乱した...
吉川英治 「三国志」
...混乱した男女の頭脳に...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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