...みないりごみの浮世風呂(うきよぶろ)」と云つた光景は...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...この人ごみを通りこすと...
芥川龍之介 「本所両国」
...そしてその醍醐味(だいごみ)の前後にはその境に到り得ない生活の連続がある...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...尻(しり)ごみしまして...
海野十三 「金属人間」
...すごみをましてきました...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...出て来る群集(ひとごみ)のなかには加藤男らしいものは影さへ見せなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...和尚はすばやく人ごみにまぎれて素知らぬ振りで山の庵に帰り...
太宰治 「新釈諸国噺」
...病菌や害虫を培養する水たまりやごみため...
寺田寅彦 「一つの思考実験」
...ややともすれば強請(ゆすり)がましい凄味(すごみ)な態度を示すに引き比べて昔ながらの脚半(きゃはん)草鞋(わらじ)に菅笠(すげがさ)をかぶり孫太郎虫(まごたろうむし)や水蝋(いぼた)の虫(むし)箱根山(はこねやま)山椒(さんしょ)の魚(うお)...
永井荷風 「日和下駄」
...近所(きんじよ)の女房等(にようばうら)は一反(たん)の晒木綿(さらしもめん)を半分(はんぶん)切(きつ)てそれで形(かた)ばかりの短(みじか)い經帷子(きやうかたびら)と死相(しさう)を隱(かく)す頭巾(づきん)とふんごみとを縫(ぬ)つてそれを着(き)せた...
長塚節 「土」
...何か知らむつと塵芥(ごみ)くさい臭ひのする...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...――私ではお燗番(かんばん)の足しにもなりませんよ」平次は尻ごみしました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それはお斷り申上げた方が宜しいやうで――」平次が尻ごみしたのも無理はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...つゆは人ごみに押されながら...
林芙美子 「玄關の手帖」
...「まるで人間を芥(ごみ)だと思ってやがる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...門を入るとすぐそこには塵埃(ごみ)が山のように積んであった...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...戸田老人が前こごみに坐っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...――と思ううち、いつのまにか、市十郎のそばを離れていた久助が、「あッ、ごめんなさいっ」と、人ごみの間で、大きくわめいた...
吉川英治 「大岡越前」
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