...そこに深甚なる同情を持って君もゆっくり考えながら終りまで黙って聞いてくれなくちゃ困るよ」と...
海野十三 「暗号数字」
...深甚(しんじん)なる敬意をはらっている者でしてな...
海野十三 「海底大陸」
...実に激烈深甚にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...その世にも痛ましき最期に深甚なる弔意を捧ぐる上において...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...それを落さないように朝夕深甚の苦心を払っていた...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかし「原大陸」の茫漠(ぼうばく)たる原野以外の地球の顔を見たことのないスラヴの民には「田ごとの月」の深甚(しんじん)な意義がわかろうはずはないのである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...左翼的意識を持つものが最も深甚な対立物をこの国粋ファッショ的道徳意識の内に見出すのは云うまでもないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...深甚微妙(しんじんみみょう)な計算によって...
中島敦 「悟浄出世」
...這(は)ってるんだか解りゃしません」「馬鹿だなア」それが平次の深甚(しんじん)な同情の言葉でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...博士ほどの深甚な感動は持ち得なかった...
久生十蘭 「地底獣国」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...余は子の教育に関しては深甚なる抱負を持つ者なり...
牧野信一 「淡雪」
...深甚なる感謝の意を表したいと思う...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...この神童に深甚な興味を寄せているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...しかも私の日々にあっては不合理の根底が深甚であってね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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室生犀星 「抒情小曲集」
...吹き過ぐる周囲(めぐり)に深甚なる作用の連鎖が作られる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...特に深甚の注意を以て本紙の記事を読んで下さる人々でなければならぬからである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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