...深甚なる遺憾の意を表せざるを得ないのである...
伊丹万作 「思い」
...今よりも深甚に迫るので有った...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...かくの如き道徳上深甚の意義あるに拘(かか)わらず...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...左翼的意識を持つものが最も深甚な対立物をこの国粋ファッショ的道徳意識の内に見出すのは云うまでもないが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...生命の力の発揮する処爰(ここ)に深甚の歓喜と悲痛を求む...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...この深甚(しんじん)な...
中里介山 「大菩薩峠」
...深甚微妙(しんじんみみょう)な計算によって...
中島敦 「悟浄出世」
...その歩(あゆ)みは巨人的でその音楽の後世への影響の深甚(しんじん)さは否むべくもない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...這(は)ってるんだか解りゃしません」「馬鹿だなア」それが平次の深甚(しんじん)な同情の言葉でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後の思想に深甚の影響を及ぼしたアウグスティヌスの如きその事の最も顯著なる一例と見るべきであらう(四)...
波多野精一 「時と永遠」
...余は子の教育に関しては深甚なる抱負を持つ者なり...
牧野信一 「サフランの花」
...その飲酒者は深甚な思慮を回らせつつあることが髣髴されるのだ...
牧野信一 「沼辺より」
...深甚の好意を抱いてゐる者と認められた...
牧野信一 「武者窓日記」
...これも深甚な興味があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...深甚に考慮して居る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...私は、そういう端初的な表現の欲望は、文化面へ広汎に散って、あらゆる部面からのルポルタージュとして再生して来るのではないかと思って、興味深甚です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...深甚な注意が払われ...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
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