...その後に次いで来た深甚な沈退時代を見るにつけてもなおさら我々はこの隆盛期に対して完全な賛美を捧げないわけにはゆかないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...特殊条件に関するさらに深甚かつ忠実なる考察を必要とするのである...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...深甚なる遺憾の意を表せざるを得ないのである...
伊丹万作 「思い」
...そこに深甚なる同情を持って君もゆっくり考えながら終りまで黙って聞いてくれなくちゃ困るよ」と...
海野十三 「暗号数字」
...深甚なる敬意を表す」白髪紅顔のリット少将は...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...深甚(しんじん)なる謝意(しゃい)と敬意とを捧ぐるものなり」「ああ...
海野十三 「地球要塞」
...実に激烈深甚にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...その世にも痛ましき最期に深甚なる弔意を捧ぐる上において...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...人に狎(な)れないように深甚な用意を払い...
谷譲次 「踊る地平線」
...地理的関係に深甚(しんじん)な変化を与えた...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...生命の力の発揮する処爰(ここ)に深甚の歓喜と悲痛を求む...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...これはお師家(しけ)さんが何か深甚の意味を寓(ぐう)するために...
中里介山 「大菩薩峠」
...深甚の考慮を煩わしたいが...
浜尾四郎 「死者の権利」
...不逞にして深甚なる彼こそ...
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...犯人に警戒させないために深甚(しんじん)の注意を払ってあった...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...余は子の教育に関しては深甚なる抱負を持つ者なり...
牧野信一 「淡雪」
...深甚なる感謝の意を表したいと思う...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...これも深甚な興味があります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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