...桶屋(おけや)の凧(たこ)は...
泉鏡花 「怨霊借用」
...一郎は上を見あげながら、凧の糸を、ちょっちょっと引っぱり、ゆっくり引っぱり、強く引っぱってみました...
豊島与志雄 「椎の木」
...烏は椋鳥に眼もくれないで、地面をあちこち眺め、それからまた、凧を見ながら、しきりに首をかしげています...
豊島与志雄 「椎の木」
...凧といっしょにふらりふらりと地面へ落ちてゆきました...
豊島与志雄 「椎の木」
...合戦というのは隣屋敷の凧とからまし合いをすることである...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...凧のひっかかったほどに...
中里介山 「大菩薩峠」
...気象観測用の大きい凧を揚げることも...
中谷宇吉郎 「雪後記」
...――凧は用事が濟むとすぐ引きおろすつもりだつたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次が二階の窓から下げた凧絲の一端を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...錢を絲の先に結へてくれ」「へエ」格子から解いた凧絲の先に青錢を縛ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どこかにあるはずだよ」「それから?」「もういちどあの凧(たこ)の糸を見よう」平次は言葉少なに応えて急ぎました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……いわば、怪我の功名だったんですが、こういうところから推しますと、芳太郎はどうも罪にはならんようですな、……言うまでもなく、行灯凧は、『陣中狼火(のろし)の法』のひとつで、凧糸の釣(つり)にむずかしい呼吸のあるもの、また、これをあげるにも相当の技(わざ)があって、八歳や十歳の子供などにあつかえるようなしろものじゃない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まだ紙の色もまあたらしい白地に赤二引の丹後縞のけん凧がブラさがって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……凧あげも存外(ぞんがい)おもしろいものですが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...A家の今年の凧の眼玉は本物の金だといふ噂が伝つて愕然としたB家では...
牧野信一 「鱗雲」
...ワイ/\といふ声がするので窓から首を出して眺めると眼下の雑貸屋のトタン屋根にダルマ凧がおちたのだ...
牧野信一 「五月のはじめ」
...凧糸の末端を杉の幹にしばつたまゝ...
牧野信一 「山峡の凧」
...切れた凧(たこ)のように...
吉川英治 「新書太閤記」
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