...サント・モンタニの空に揚つた凧...
芥川龍之介 「長崎」
...この秩父屋が初めて形物の凧を作って...
淡島寒月 「江戸か東京か」
...またこの秩父屋の奴凧(やっこだこ)は...
淡島寒月 「凧の話」
...絵凧には達磨、金時、義家、義経などが描いてあって、なお障子骨になると、『二人立ち』『三人立ち』といって、二、三人の武者が描いてあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...平次が二階の窓から下げた凧絲の一端を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凧の糸が引っ掛っておりますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その凧糸の上から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...屋根に引つ掛つた凧(たこ)を取つたり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さびしい一つの凧が揚っている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...凧のかげ夕方かけて読書かな夕立やかみなり走る隣ぐに沓かけや秋日にのびる馬の顔鯛の骨たたみにひらふ夜寒かな秋ふかき時計きざめり草の庵石垣に冬すみれ匂ひ別れけり彼の俳句の風貌は...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...行灯(あんどん)凧が厩の屋根へ落っこちてボウボウ燃えあがった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...これから凧合戦がはじまりますぜ」小田原町の方角から烏凧の二倍もあろうという大きなとんび凧が三つ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...風の強い日の凧糸のようにどこからほごしていいかわからないようにこんがらがってしまった...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...勿論凧師と称する職業家が造るのであるが私は...
牧野信一 「鱗雲」
...馬の為だけでもあらまし吾家の財産は借金に代つてゐたらしいのよ」「…………」凧以来であることを私は伝へ聞いたことがある...
牧野信一 「鱗雲」
...清造はそんな凧(たこ)を見たのは...
宮島資夫 「清造と沼」
...その先生は凧屋(たこや)に凧を張(は)らせて...
宮島資夫 「清造と沼」
...弟の吉千代が、『凧(たこ)を張ってよ、凧を』と、その巨きな兄にぶらさがって強乞(せが)んでいた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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