...十三 長崎菱形(ひしがた)の凧(たこ)...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...両国の釣金(つりきん)の「堀龍」という凧であった...
淡島寒月 「凧の話」
...凧合戦をする事が盛んであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...あまり大きい凧は不利益であった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...絵凧を描いたほどの熱心は...
永井隆 「この子を残して」
...こんなに凧が流行(はや)ってもいい時分だ――と主膳が...
中里介山 「大菩薩峠」
...この凧(たこ)は誰のだえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一本の凧糸をその撞木に引つかけて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ゾロリととぐろを巻く凧糸の輪がねた一とかたまりは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――何しろ凧のことで夢中になつて居たので」「――」それは無理のないことでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さまざまな凧が浮かんでいる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……いわば、怪我の功名だったんですが、こういうところから推しますと、芳太郎はどうも罪にはならんようですな、……言うまでもなく、行灯凧は、『陣中狼火(のろし)の法』のひとつで、凧糸の釣(つり)にむずかしい呼吸のあるもの、また、これをあげるにも相当の技(わざ)があって、八歳や十歳の子供などにあつかえるようなしろものじゃない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...器用な手つきで凧糸をさばき...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...金座の凧が妙にはねあがらないということ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...そんならば手前の軽い凧へとっかかって来なければならないはず...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...南瓜畑に落こちた凧ぢやあるめえし...
二葉亭四迷 「余が言文一致の由來」
...内心の私の火よりも強い凧の製作慾に惨めな幻滅を覚えさせられることの苦痛から逃れるだけの目的で此方に引き移つたのである...
牧野信一 「鱗雲」
...もう少しで凧のやうに吹き飛んでしまひさうだつたわ...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
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