...凧を見上げている栄介の横顔は...
梅崎春生 「狂い凧」
...足に凧をつけたまま飛ぶほどの力はありません...
豊島与志雄 「椎の木」
...ですが旦那、その凧に乗ったてえ奴は、作り話じゃございませんかね」「いいや、まるっきり作り話とは思えないよ、事実、三州からこっちの方へかけては、大きな凧が流行(はや)っているし、岡山の幸吉ゆずりの工夫者もいるという話だからなあ」「ですけれど、凧に乗って、金の鯱を盗もうなんかと、そいつぁ、ちっと……かけねがあり過ぎやしませんかね」「がんりき、貴様には、そんな芸当はできないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...奴凧(やつこだこ)のやうに外へ突つぱつて現れた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
......
野口雨情 「朝おき雀」
...主人を殺したのは此の凧なんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちょいとホロリとするでしょう」「凧の糸は細いものだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...見てくれ」平次は凧絲から楊弓の矢を外すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...細工に使つた凧絲を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凧紙風船(たこかみふうせん)などを軒(のき)につるして...
一葉女史 「大つごもり」
...やっぱり手前の烏凧だけが相手にされない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...出来る限り上りの好い凧にするやうに究めるのが...
牧野信一 「鱗雲」
...たゞボーフラのやうに小さい凧が空の一点から切(しき)りにまねいては嘲笑ひ...
牧野信一 「鱗雲」
...両腕の上に落ちて来る凧をうけようとして...
牧野信一 「山峡の凧」
...水のやうな空に浮いてゐる凧を見あげて...
牧野信一 「痴日」
...枝に引かかった凧のように憂鬱なのであった...
宮本百合子 「明るい海浜」
...奴凧の狂いなどはらはらさせた...
山本笑月 「明治世相百話」
...向うへ駈けだしていった子供の奴凧(やっこだこ)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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