...彼の深沈な表情が印象的だった...
...その小説は深沈で重厚な雰囲気がある...
...彼女は深沈な声で話しかけてきた...
...深沈な空気が漂っている中、彼女は涙を流した...
...深沈な笛の音色が響いた...
...生活の全局を蔽ふ深沈なる創造のいとなみに從ふ者は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...劫風(ごふふう)ともにたえざる深沈の声を作(な)し...
石川啄木 「閑天地」
...深沈なる同君の考慮を煩はしたく存候...
石川啄木 「渋民村より」
...深沈たる黒い瞳は忘れようの無い魅力的なものでした...
野村胡堂 「江戸の火術」
...深沈としてすべての情熱が淀んで見えます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...深沈(しんちん)としてすべての情熱が淀(よど)んで見えます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...奉公人を一人も近づけない」「――」平次の深沈たる顏を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...深沈たる顏をして奧に引込みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...暫らく深沈と考え込むのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...深沈たる刀身――毒魚の淵のやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...深沈として更(ふ)け行く向島の春の夜...
野村胡堂 「礫心中」
...初更に近い様子で湖水をわたる夜風のほか物音もなく深沈と夜が更けている...
久生十蘭 「湖畔」
...衣食足(た)つて深沈大勇(たいゆう)な思索研究に耽(ふけ)つた為(た)め...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...夜は深沈たる武蔵野の渺茫(びょうぼう)です...
吉川英治 「江戸三国志」
...夜は深沈……まだ燭(しょく)に油は尽きてもいないのに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...深沈と、夜は更(ふ)け、灯は白く、どこかで遠く、飢(う)えた野犬の声がきこえる...
吉川英治 「親鸞」
...初更(しょこう)ながら深沈とした奥庭...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...深沈とした鬼気にかき消されて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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