...「深更には帰らない方が良いですよ...
...「深更に騒がないでください...
...「深更に話をすると、夜更かしになってしまいます...
...「もう深更だから、寝ましょう...
...「深更の底には落ちてしまった...
...そして第四日目の深更...
海野十三 「奇賊は支払う」
...本庁の方へは深更(しんこう)に及んでも「痣蟹ノ屍体ハ依然トシテ見当ラズ...
海野十三 「恐怖の口笛」
...ワーナー博士の部屋で海図を囲んで深更に至るも打合せを継続し...
海野十三 「地球発狂事件」
...その夜、深更、ひそかに、彼はかの巨像が立てられてある部屋(へや)の中へ忍びこんで行きました...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「筑摩軍記」の記載に依ると、織部正則重は此の籠城の期間中も相変らず奥御殿に閉居して人前に姿を現わすことなく、合戦の指図は老臣共に任せきりであったが、廿二日の深更に、いよ/\城の運命が幾何(いくばく)もないことを悟って、八歳になる嫡男と六歳になる姫君とを、乳人(めのと)に預けて密(ひそ)かに或る方面へ落してやった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その夜深更、空おぼろ、曉光未だ出でぬ前、火葬の場の傍に立てるすぐれしアカイオイ、原頭、土を運び來てそこに一つの共同の 435墳墓を築き、更にまた其傍に長壁と高塔造り、兵船と軍勢共に防がしめ、中に堅固に組み立てし諸門を設け、門内に戰車驅るべき道備へ、また長壁を取りまきて、其外端に幅廣く水量深く、おほいなる 440塹濠穿ち、濠中にあまたの杙(くひ)を植えつけぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...馬鹿囃子深更に至るも止まず...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...この偐紫楼の深更(よふけ)を照す円行燈のみは十年一日の如くに夜としいえば...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...千九百十六年十二月十五日深更東京郊外田端にて室生犀星故田中恭吉氏の芸術に就いて雑誌「月映」を通じて...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...深更まで晩酌を続けて...
牧野信一 「鏡地獄」
...それだけでも淋しい谷中の深更け――あまつさえ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...深更になってから上の御局(みつぼね)へ上がって来た女御は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...深更になるにしたがって澄み渡った月は昼より明るく照らすので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しかも深更になって...
吉川英治 「江戸三国志」
...その結果、深更に及んで、呉の陣へ、大襲を決行した...
吉川英治 「三国志」
...深更に陣地を発して...
吉川英治 「三国志」
...もうそんな深更(しんこう)か...
吉川英治 「新書太閤記」
...「昨夜、帰って参りましたが、深更の御退城、すぐお寝(やす)みになられましたから御返辞をひかえておりました」福島市松と加藤虎之助は、この出発間際の寸暇を見て、秀吉の前へ復命に出ていた...
吉川英治 「新書太閤記」
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