...深々とした真青な茂みの上を遠慮なく熱い陽が照つて...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...大きな亀甲模様の床、深々とした椅子、その大広間にも菊の鉢がずらりと並んでいた...
上村松園 「中支遊記」
...深々としたクッションの中に身を埋めながら...
海野十三 「深夜の市長」
...深々とした長椅子があって...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...寝台の上の深々とした羽根蒲団をパッと捲(めく)り挙げてみて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...深々とした黒目の色がいっそう深くなったようだし...
豊島与志雄 「牛乳と馬」
...深々とした肱掛椅子がとりまいている...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...へんに深々とした感じで...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...その下は雑草の深々としたところへかかった...
直木三十五 「南国太平記」
...高貴な深々とした芸術境に到達したものである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...非常に深々とした曲だ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...思ひの外深々とした構(かまへ)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何にか斯う深々とした内容的なものを感じさせます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...豐島町一丁目の深々とした路地を入つた奧...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...深々とした林があり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夢のやうに深々とした狩に適した森があり...
牧野信一 「歌へる日まで」
...木蔭が一層深々とした行手の蔭を指さしたりした...
牧野信一 「タンタレスの春」
...それこそ深々とした毛皮か...
牧野信一 「痴日」
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