...淫奔(いんぽん)な女を責めないぢやないか? たとひ口では責めてゐても...
芥川龍之介 「好色」
...お前たちの淫奔(いたずら)を許しては第一家の面目(めんぼく)が立たない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...それが淫奔事(いたずらごと)でなけりゃ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...淫奔をしておって我儘をとおすのだから不埒(ふらち)なのだ」「まだあんな事を言ってる...
伊藤左千夫 「春の潮」
...出たり引っこんだりするのか淫奔の親方だよ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...その病気の男と一しょになった淫奔女(いんほんおんな)があってそれに見つけられたんだ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...一概に淫奔的なものといふが...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...心なき世上の若者淫奔(いたずら)なる娘の心を誘(いざな)い...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...その時分にはいくら淫奔(いんぽん)だといってもまだ肩や腰のあたりのどこやらに生娘(きむすめ)らしい様子が残っていたのが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...淫奔娘(いたずらもの)だと断定してはならない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...時々はうまい物などを持つて來てくれたりしたんだ」「――」淫奔(いんぽん)で自墮落(じだらく)なお近に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...瓦(かはら)におとる淫奔(いたづら)耻(はづ)かしく...
樋口一葉 「曉月夜」
...蓄妾淫奔(ちくしょういんぽん)・遊冶放蕩(ゆうやほうとう)...
福沢諭吉 「教育の事」
...それをまたいゝことにして、彼の不在中に、淫奔な妻や娘が、おつぴらに情夫を家に引き入れてゐたのださうだ...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...淫奔者(いたずらもの)の名を洗い淨めまして...
夢野久作 「暗黒公使」
...妻としては辰子は無節操で、放縱で、我儘で淫奔で、彼のやうな臆病な小心な良人を軈て自滅さす種類の女であつたが、普通の女としてみたとき彼女は善良で快活で子供のやうに無邪氣であつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...淫奔(いんぽん)な性(たち)ですぐ帰され...
吉川英治 「八寒道中」
...淫奔(いんぽん)な血とつき纏(まと)って...
吉川英治 「無宿人国記」
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