...藝術的誠實を以つて其姦淫を告白する者も遙に僞善者の上に置かれる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...淫猥なる三味線がもっぱら温柔郷裡に跋扈(ばっこ)し...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...外国の好色淫猥(いんわい)の詩を読みたい為であった...
太宰治 「新ハムレット」
...淫売(じごく)め! よくもよくも...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...兄は淫慾のゆふべより飛散し散亂し...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...隣の飯場に居る玉の井の淫売殺しをやった木村ッてノッポが居るだろう...
羽志主水 「監獄部屋」
...それで、女郎屋、淫売屋、料理屋、石炭ブローカー、ゴロツキ、バクチ打ち、高利貸、悪家主――政治のことなんて、天からわかりもせんとを、遮二無二、十七人か十八人、押し立てて、全部、当選させるちゅう作戦らしか」そういった後で、かたわらに居る光三に気づいて、ちょっと、頭をかき、「いやあ、光三君とこの辻木惣八さんは、候補者中の人材じゃけんどなあ」光三は、笑いだした...
火野葦平 「花と龍」
...淫羊(いんようかく)というのがその本名である...
牧野富太郎 「植物知識」
...今日(こんにち)ではだれもその淫羊説(いんようかくせつ)を信ずる馬鹿者(ばかもの)はなくなった...
牧野富太郎 「植物知識」
...それをまたいゝことにして、彼の不在中に、淫奔な妻や娘が、おつぴらに情夫を家に引き入れてゐたのださうだ...
正宗白鳥 「奇怪な客」
...その淫賣さんに頼まう...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あゝあの淫賣かと云はうとしたので...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...今の人が淫祠だといってるのがあるでしょう...
横光利一 「旅愁」
...次に淫慾即是道といふことをいひます...
吉川英治 「折々の記」
...先天的に淫(みだ)らにできていたんじゃ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...奢侈淫楽(しゃしいんらく)の風(ふう)...
吉川英治 「私本太平記」
...“コノ淫婦ヲ殺シテ去ル者...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その前後が最も小生の酒に淫(いん)してゐた頃で...
若山牧水 「樹木とその葉」
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