...かの巴里(パリ)新流行とか云ふ淡緑の衣着けたる一美人を左手(ゆんで)にかばひつゝ...
石川啄木 「閑天地」
...船から望んだときの三宅島はその火山島らしい円錐形(えんすいけい)の半ばの高さから下方は淡緑色に蔽(おお)われて...
田畑修一郎 「石ころ路」
...煙のやうな淡緑に蔽はれてゐるのを見て...
田畑修一郎 「南方」
...細かい淡緑の新芽が萌(も)え出していて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...淡緑のセーターを着て...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...淡緑色の無地の繻絆の襟から...
豊島与志雄 「反抗」
...その色彩も黒色(こくしょく)と淡紅色(たんこうしょく)とに対して淡緑色(たんりょくしょく)または黄色(こうしょく)を調和せしむる所時(とき)として清長を連想せしむ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...なんとも名状しがたい透明な淡緑の微光が...
久生十蘭 「地底獣国」
...前(まへ)の落葉濶葉樹(らくようかつようじゆ)の葉(は)が淡緑色(たんりよくしよく)で美(うつく)しいのに反(はん)して...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...今日では淡緑色皮の円いスイカ...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...ヅクノキの葉は互生で鋸歯があり裏面が淡緑色であるから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...裏面は淡緑色で常に或る菌類が寄生し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この淡緑色の品をアオユズリハと称する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...この小枝は復(ま)た細枝に分れてそれに淡緑色な有柄小花を多数に綴り房をなしている...
牧野富太郎 「植物記」
...裏面では淡緑色を呈している...
牧野富太郎 「植物記」
...稈は円柱形で淡緑色を呈し...
牧野富太郎 「植物記」
...淡緑に泡立つ谿々がひろがっている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...淡緑色又は淡青色の光を発するはずであるが...
武者金吉 「地震なまず」
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