...淡緑色の新しい稲は...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...かの巴里(パリ)新流行とか云ふ淡緑の衣着けたる一美人を左手(ゆんで)にかばひつゝ...
石川啄木 「閑天地」
...船から望んだときの三宅島はその火山島らしい円錐形(えんすいけい)の半ばの高さから下方は淡緑色に蔽(おお)われて...
田畑修一郎 「石ころ路」
...煙のやうな淡緑に蔽はれてゐるのを見て...
田畑修一郎 「南方」
...淡緑色の大きな眼球に蚊の嘴(はし)程の繊(ほそ)く鋭い而してじいと人を見詰むる瞳(ひとみ)を点じた凄(すご)い眼...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...淡緑色の無地の繻絆の襟から...
豊島与志雄 「反抗」
...なんとも名状しがたい透明な淡緑の微光が...
久生十蘭 「地底獣国」
...明(あか)るい淡緑色(たんりよくしよく)をしてゐます...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...前(まへ)の落葉濶葉樹(らくようかつようじゆ)の葉(は)が淡緑色(たんりよくしよく)で美(うつく)しいのに反(はん)して...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...ヅクノキの葉は互生で鋸歯があり裏面が淡緑色であるから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...裏面は淡緑色で常に或る菌類が寄生し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...すなわち実が淡緑色に熟するものも見られた...
牧野富太郎 「植物記」
...この小枝は復(ま)た細枝に分れてそれに淡緑色な有柄小花を多数に綴り房をなしている...
牧野富太郎 「植物記」
...それには無論長い淡緑色の葉鞘があって茎を包んでおり...
牧野富太郎 「植物記」
...稈は円柱形で淡緑色を呈し...
牧野富太郎 「植物記」
...中央に一本の茎があってその周囲に淡緑色の多数の大形鱗片を着ける...
牧野富太郎 「植物記」
...小桜を抜いた淡緑(うすみどり)の革足袋(たび)に...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...利根山奥の低(ひく)き所(ところ)は山毛欅帯に属(ぞく)し、高(たか)きは白檜帯に属す、最高なる所は偃松帯に属(ぞく)すれども甚だ狭(せま)しとす、之を以て山奥の入口は山の頂上に深緑色の五葉松繁茂(はんも)し、其他は凡て淡緑色の山毛欅樹繁茂す、山奥の深(ふか)き所(ところ)に至(いた)れば黒緑色の白檜山半以上に茂(しげ)り、其以下は猶山毛欅樹多し、故に山々常に劃然(くわくぜん)として二分せられ、上は深緑、下は淡緑、其景実(じつ)に画(えが)くが如きなり、此他石南樹、「ななかまど」「さはふたぎ」、白樺、楢類等多しとす、草類に於ては「わうれん」、「ごぜんたちばな」、「いはべんけいさう」、「まひづるさう」、「まんねんすき」、「ひかげのかづら」、毛氈苔、苔桃、「いはかがみ」、「ぎんらんさう」、等多し、菌類に於ては「みの茸」、まひ茸、黒ほざ茸、す茸、「こぼりもだし茸」、等食すべきもの実(じつ)に多し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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