...淡竹の垣根をした藁葺の小家の裏口が其所にあつた土間へ履物を脱いてそつとあがりながら見ると...
田中貢太郎 「海異志」
...二人が淡竹(はちく)の間の径(みち)を磧(かわら)の方におりて土橋にかかったところで...
田中貢太郎 「累物語」
...漆の木、淡竹、虎杖(いたどり)、姫日向葵(ひまわり)の葉、そうした木草の枝葉が強い風に掻きまわされ、白い縄のような雨水に洗われて物凄かった...
田中貢太郎 「変災序記」
...淡竹(またけ)の雨をおびた藪(やぶ)がその上におおいかぶさった...
田山花袋 「田舎教師」
...岸の淡竹(はちく)の藪の向ふには...
田山録弥 「草津から伊香保まで」
...濠の土手に淡竹の藪があって...
田山花袋 「新茶のかおり」
...よく帰りに淡竹の筍を沢山採って来た...
田山花袋 「新茶のかおり」
...第十三図第十四図第十五図に示すものはハチクすなわち淡竹の花なり...
牧野富太郎 「植物記」
...まずその中で淡竹(はちく)と苦竹(まだけ)とが大関です...
牧野富太郎 「植物記」
...彼女は美しく装いを凝(こら)した淡竹色(うすたけいろ)の裳裾(もすそ)を曳(ひ)きながら...
横光利一 「日輪」
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