...そうしてそれから発育する生物の中でも多数は生存競争のために淘汰されただわずかな少数のものだけが生き残る...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その開発せらるるに従つて種族の繁殖を定むるもろ/\の条件を認識する淘汰的本能を通じて行はれたる...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...とはいへ私は人種改良の偏見に対して『恋愛と結婚』の中に人類は恋愛中に種族の向上発展に最も効果ある淘汰の方法を発見したと云ふ仮説を叙(の)べて置いた...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...適者生存という自然淘汰が生物進化の一大原因であって...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...これだけのことからただちに人間は何でも全く自然淘汰にまかせておいて...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...まさった者のみを生き残らせる自然の淘汰であった...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...唐の影響はよく淘汰(とうた)され...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...これは元来ダーウィンの自然淘汰説に縁をひいていて...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...やはり一種の自然淘汰(しぜんとうた)の結果であって...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...やはり進化論的の意味での自然淘汰...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...マルサスの人口論(之はブルジョアジーの前途に矛盾を発見した最初のブルジョア古典経済学だ)からその自然淘汰の観念を示唆された...
戸坂潤 「科学論」
...批評者によって統制され淘汰されねばならないものだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...必然性は各種の偶然を貫ぬくことによって淘汰されて来た一つの経歴のある所産でなくてはならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...こうして初めてこの思想の科学は常識の諸断片を整理し淘汰し掘り下げ...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...政党の淘汰作用も適当に行はれて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...多數(たすう)の噂(うはさ)に上(のぼ)つた局員(きよくゐん)課員(くわゐん)の淘汰(たうた)も...
夏目漱石 「門」
...急激に作家の淘汰を行いつつあるように思われる...
平林初之輔 「昭和四年の文壇の概観」
...不自然なものが淘汰(とうた)を受けるのは...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
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