...僕は淑良なる婦女子のやうに知つてゐる事まで知らない顏をする程謙遜でこそないけれども...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...曲(こじ)けた小娘(こむすめ)の淑(しと)やかさが見える黄色(きいろ)の薔薇(ばら)の花...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...兄正忠夫妻の教育を享けて成人した淑徳高い女性である...
上村松園 「楠公夫人」
...ジスレリーを私淑するには学堂の文藻は余りに貧しかった...
内田魯庵 「四十年前」
...君がもし大英国の紳士!――もしくは淑女――なら...
谷譲次 「踊る地平線」
...三木が最も私淑しているのは今は知らぬがしばらく前までは波多野精一博士である...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...多くの紳士淑女たちが...
豊島与志雄 「道化役」
...それを嬉(うれ)しそうにしている貞奴をわたしは貞淑なものだと思った...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...しかし一たん彼女は夫を迎えると、貞淑温良な、忠実な妻であった...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...結婚したばかりの従姉(いとこ)の槇子(まきこ)が淑(しと)やかに寄り添い...
久生十蘭 「キャラコさん」
...合衆国河岸(がし)に雲集する紳士淑女と高価なる花束を投げ合い...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...固(もと)より淑女貴婦人の共に伍を為す可き者に非ず...
福沢諭吉 「新女大学」
...田村淑子が代役した...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...専ら「静淑」を婦人の一美徳とし...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...また往来では紳士淑女たちが彼を引きとめて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...「会長閣下および淑女諸君...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...明治十九年版の「新双六淑女鑑」というのは...
山本笑月 「明治世相百話」
...紳士や淑女ばかりの一団の群衆が襲いかかった...
横光利一 「旅愁」
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