...今夜は見物の紳士淑女より...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...その淑徳を疑うことなかれ...
泉鏡花 「婦系図」
...曲(こじ)けた小娘(こむすめ)の淑(しと)やかさが見える黄色(きいろ)の薔薇(ばら)の花...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...淑奇恍惚(しゅくきこうこつ)の夜の世界を知らないような者だよ...
田中貢太郎 「涼亭」
...そこらがいぎりすの英吉利(イギリス)たるゆえん――車掌も客も紳士であり淑女である発露なのであろう...
谷譲次 「踊る地平線」
...街の淑女の一人にからだを支えられながら小柱(くい)のうえに坐っていた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...すると淑子はお手玉をつきながら...
外村繁 「澪標」
...淑子がお手玉を落したようである...
外村繁 「澪標」
...私に淑子の丸いお尻を幻覚させるに十分であった...
外村繁 「澪標」
...淑子がいる...
外村繁 「澪標」
...頗るスタインの國家主義に私淑する所多しと雖も...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...わざとこんな問をかけて淑女の品性を侮辱したと云うだろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...裝飾電燈(シヤンデリア)輝く溜間(ロビー)には夜の裝ひを凝らした紳士淑女の群...
南部修太郎 「死の接吻」
...それをば此の土地第一の得意客なるアメリカの淑女紳士諸君のために譲ることにして...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...「淑女画報」も須藤鐘一君が写真部員一人を相手に手にあまる記事と写真を整理編集していたものである...
森下雨村 「三十六年前」
...紳士も、淑女も、モガも、モボも、サラリマンも職業婦人も、ブルもプロも、掏摸(すり)も、巡査も動いてはいけない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...時には顕官や淑女がその邸宅の石門に与える自身の重力を考えながら自働車を駈け込ませた...
横光利一 「街の底」
...淑女がたの父君や父兄からそれと同一視したなどという抗議もあってはと...
吉川英治 「随筆 新平家」
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